ツアー未勝利30歳の阿久津未来也が単独首位「風が吹いた方が戦える」瀬戸内海の潮風を味方に…ミズノオープン第3日


18番でパーをセーブし、ギャラリーの拍手に応える阿久津未来也(カメラ・谷口 健二)

18番でパーをセーブし、ギャラリーの拍手に応える阿久津未来也(カメラ・谷口 健二)

◇男子ゴルフ ミズノオープン 第3日(31日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)

 ツアー未勝利の阿久津未来也(みきや、フリー)が3差4位から出て、6バーディー、2ボギーの68で回り、通算12アンダーで単独首位に躍り出た。

 瀬戸内海の潮風が「爆風だった」と振り返る最後の3ホール。16番パー3は14メートルを強気に攻めて、バーディーを奪った。15、16番の連続バーディーで単独首位に立ち、ガッツポーズで喜んだ。17番はパーでしのぎ、むかえた最終18番パー5。「カート道に当たるとか、危うくボギーだった」と苦戦したが、スコアを守り切った。初優勝に王手をかけ、「僕は球も上がらないし、スピンも少ないから、風の影響を受けにくい。風が吹いた方が戦える」と手応えを深めた。

 今回、キャディーを務めるのは女子プロの田辺ひかり(伊藤園)。以前から交流があり、今年3月のイベントで一緒になった際、キャディーをお願いした。田辺は今コースに近い広島・福山市出身で、ラウンド経験は100回以上。「グリーンの癖を聞くと答えてくれる」とアドバイスも生かし、昨年8月以来となる最終日最終組で挑む。

 今大会は、有資格者を除く上位3人が海外メジャー、全英オープン(7月、ロイヤルポートラッシュGC)の出場資格を得る。阿久津は「全英に出たい気持ちは山々。でも、日本ツアーで優勝したい気持ちの方が大きい」と、節目の30歳での悲願の初優勝に照準を定めた。

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