三ヶ島かな「ゴルフできてるって、生きてる感じ」 4年ぶり優勝へ、お化け退治だ


ホールアウトし笑顔を見せる三ケ島かな。この日は3アンダー、トータル8アンダーで首位タイ(カメラ・渡辺 了文)

ホールアウトし笑顔を見せる三ケ島かな。この日は3アンダー、トータル8アンダーで首位タイ(カメラ・渡辺 了文)

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第3日(31日、徳島・グランディ鳴門GC36=6585ヤード、パー72)

 第3ラウンドが行われ、三ヶ島かな(ランテック)が5バーディー、2ボギーでこの日のベストスコア69をマークし、通算8アンダーのトップに浮上した。「最近ずっとびびってゴルフをやっていた。ちゃんと自信を持ってプレーできたというのが一番大きい」と笑顔を見せた。

 最大瞬間風速15・9メートル(午後0時22分)の難コンディションに見舞われたこの日の平均スコアは74・9104。アンダーパーは67人中5人だけで、三ヶ島は唯一の60台だった。5番で3メートル、7番で2メートルのチャンスを決めきり、リーダーボードを駆け上がった。風の強弱、方向に終始思考を巡らせながらの18ホール。「風が大変で、そのことに集中できたことが良かったのかもしれない」と振り返った。

 今季は前週までの10試合で予選落ちが5回、最高順位はVポイント×SMBCレディスの28位。練習ではいい状態ながら、大会になると自信がしぼんでいった。「試合になった瞬間に自分じゃない自分が出てくる。出てこないお化けと戦っているみたいな感じだった」。2023年3月に左膝を痛め、万全の状態でゴルフができるようになったのは昨年5月。「ゴルフできてるって、生きてる感じ」と目を輝かせつつ、ケガの影響で思うように練習ができなかった当時を「チーンって感じ」と表現した。

 海外メジャーの全米女子オープンと同週で、小祝さくら、桑木志帆、河本結ら有力選手が不在の今大会は混戦模様だ。「最終日が楽しみ。みんな全米に行っているので、チャンスだと思っている」。2021年のJLPGAツアー選手権リコー杯以来となる2勝目へ、お化けを退治する。

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