佐久間朱莉を救った「スーパースター」宮里藍さんの言葉 2週連続予選落ちから復調の兆し


10番、ティーショットを放つ佐久間朱莉  (カメラ・豊田 秀一)

10番、ティーショットを放つ佐久間朱莉 (カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 第1日(12日、兵庫・六甲国際GC=6558ヤード、パー72)

 メルセデスランキング1位の佐久間朱莉(大東建託)が3バーディー、ボギーなしの3アンダー69でホールアウトした。2週連続予選落ちを喫して迎えた大会で、5ラウンドぶりのアンダーパーをマーク。「そんなにたくさんチャンスがあったわけではないけど、(バーディーを)取るところでしっかり取れた。ピンチもしっかりパーで乗り切れた。ここ最近の中では、すごくいいラウンドができた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「悪いなりのゴルフはできた思う」と振り返った、この日のラウンド。ショットはまだ本調子とはいかないなかで、スコアを作った。前半15番は残り115ヤードの第2打をピッチングウェッジで3メートルに運びバーディー。直後の16番パー3でティーショットをグリーン左バンカーに入れた。2メートル残ったパーパットを沈めてピンチを脱すると、17番パー5は88ヤードの第3打を54度のウェッジで4メートル、5番は159ヤードの第2打を5番アイアンで3メートルにつけてバーディーを奪った。

 11日のプロアマ戦で、夢がかなった。あこがれの宮里藍さんと初めて同組で回った。3歳でゴルフを始め、テレビで藍さんの活躍を見て育った22歳は「スーパースターの方と初めて一緒に回れたので、もうワクワクしながら回っていた」。とびきりの笑顔で、前日の18ホールを回想した。

 「フジクラのシャフトをずっと使っているイメージがあって。『今でもフジクラなんですね』って言ったら『そんなとこ見てるの(笑)』って言われました」とうれしそう。「アプローチはどう考えて打っていますか」「優勝争いでは、どんなことを考えていますか」。投げかけた質問に、丁寧に答えてくれた。

 「『頑張って』じゃなくて『楽しんで』っていうふうに言ってくださったことが、すごくうれしかった。最近調子が良くないなかで、プロアマを見て多分それを感じ取られたのかもしれないけど、そういうふうに言ってもらえたので、気楽になった」。“藍の言葉”を胸に刻み、完全復調へ歩みを進める。

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