
18日以降の3日間、無観客での開催を発表し会見する小林浩美JLPGA会長(カメラ・今西 淳)
女子プロゴルフツアーの新規大会「明治安田レディス」を主催する日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は17日、会場の宮城県富谷市の仙台クラシックGCでクマの目撃情報があったため同日の競技を中止した同大会について、18~20日の3日間は無観客開催とすると発表した。54ホールの短縮競技となる。
同協会の小林浩美会長はゴルフ場で会見し「ファンの皆さまには、とても楽しみにしてくださっている中で苦渋の決断となりましたが、本当に申し訳なく思っています。クマの目撃情報があり、市役所や猟友会、警察の方々のご協力があって、できる限りの対策を講じて開催できる可能性が出て参りましたので、皆様方のご協力をいただきながら、大会を開催したいと思います。ファンの皆様にはこのたび、会場で観戦ができなくなってしまったことを心からおわび申し上げます」と話した。
今大会は開幕前日の16日にプロアマ戦が行われていたが、クマの目撃情報があったため、選手やキャディー、プロアマ参加者らはクラブハウスに避難。同協会はプロアマ戦を中止とし、安全確保と今後の対応策を検討するため、17日の競技を中止とした。
この日は富谷市の職員4人、猟友会3人、警察2人がコース内を巡回し、クマの痕跡などの確認にあたった。猟友会は「クマの足跡は若干あるものの、居住性は見受けられず、現在コース内にクマがいる可能性が極めて低い」と見解を示したことなどから、安全面を考慮し、18日から3日間の無観客開催を決めた。