クマ対策は「爆竹」「ラジオ」「獣が嫌う匂いを散布」 女子ゴルフは3日間の無観客開催が決定


コース近隣の公園に建立てられた熊注意の看板(カメラ・今西 淳) 

コース近隣の公園に建立てられた熊注意の看板(カメラ・今西 淳) 

 女子プロゴルフツアーの新規大会「明治安田レディス」を主催する日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は17日、会場の宮城県富谷市の仙台クラシックGCでクマの目撃情報があったため、同日の競技を中止した同大会について、18~20日の3日間は無観客開催とすると発表した。54ホールの短縮競技となる。

 16日に行われたプロアマ戦でクマの目撃情報を受け、17日の競技開催を中止。この日は午前9時頃から12時頃にかけて、富谷市の職員4人、富谷市の猟友会3人、宮城県大和警察署・生活安全課2人がコース内のクマの痕跡等の確認作業を行った。午後3時45分に3日間の無観客試合開催を発表した。

 猟友会による見解は以下の通り。

 「明日7月18日以降の開催に向けて調査エリアを拡大して、ゴルフ場外間および周辺の点検を行ったが、熊の足跡は若干あるものの、居住性は見受けられず、現在コース内に熊がいる可能性は極めて低い」

 「7月17日、午前7時20分頃にゴルフ場近隣の田んぼで目撃された熊の痕跡も追跡した結果、ゴルフ場とは反対側の方向に向かっており、ゴルフ場へ向かった痕跡はなかった」

 「出来る限りの安全対策を取って開催することが望ましい」

 開催にあたっては、以下の安全対策を実施する予定。

〈1〉朝、夕に富谷市鳥獣被書対策実施隊(猟友会)がコース外周を見回る

〈2〉朝、夕にコース外周で爆竹を鳴らす

〈3〉コース外周付近にラジオを設置して競技開催中も音を鳴らす

〈4〉コース全周を囲っている獣侵入防止フェンス沿いに獣が嫌う匂いを散布する

〈5〉コース内に監視員を配置する

〈6〉万が一、熊が出現した場合に備え、速やかに本部、選手、関係各所に連絡が取れる体制を整える

〈7〉万が一、熊が出現した場合に備え、コース内に緊急避難車両、緊急避難カートを配置する

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