阿部未悠、68で上位キープ 北海道出身、クマ出没で無観客開催も「不安には思わない」


3番でバーディーを奪い笑顔を見せる阿部未悠(カメラ・今西  淳)

3番でバーディーを奪い笑顔を見せる阿部未悠(カメラ・今西 淳)

◇女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第2日(19日、宮城・仙台クラシックGC=6642ヤード、パー72)

 クマの目撃情報があった影響で、3日間短縮競技となった新規大会の第2ラウンドが無観客で行われた。

 3位で出たツアー1勝の阿部未悠(ミネベアミツミ)が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算10アンダーでホールアウト時点で3位につけた。

 出だし10番で第1打を林に打ち込み、第2打も思うように刻めなかったが、第3打で1・5メートルに寄せてパーを拾った。「ショットの調子が昨日より全然良くなくて、不安がありながらのラウンドだった。その感覚やアライメントを自分で整えながら、後半に向けて良くなればいいなとゴルフしてた」と振り返った。

 その後は16番パー5で第3打を2メートル、1番パー5は5メートル弱、3番パー3は1メートルに寄せ、7番パー5は2オンしてバーディーを重ねた。「ロングが距離が短いホールも多くて、2オンや(グリーン)近くまでいくホールが多いので、そこでしっかりバーディー取れた」とかみしめた。

 地元・北海道で行われた前週のミネベアミツミレディスは2戦連続の予選落ち。決勝ラウンドの2日間も会場に行き、練習に励んだ。ゴルフ以外のリフレッシュについては「今年は自分自身にあまり余裕がないので、何かをする時間もなくてできなかった。北海道ではジンギスカンを食べたり、家族とゆっくりごはんを食べたり、実家にいる愛犬と遊んだりした」と明かした。

 今大会は開幕前日の16日にコース内でクマが目撃されたため、17日の競技が中止。無観客で3日間短縮競技で開催が決まった。クマが多い北海道出身の阿部は「私はそんなに不安には思わない」と平然。この日早朝には、コースでクマ除けの爆竹を鳴らしてるのを聞き「おぉ鳴らしてるなと。対策してくださってるんだなと思いながら、(クマが)出たらどうしようかなと待ってた。出なくて良かったですね」と安どしていた。

 昨年4月に初優勝を飾った富士フイルム・スタジオアリス女子オープン以来、1年3か月ぶりの2勝目を狙う。最終日に向けて「チャンスがくればつかみたい。去年も初優勝を挙げてから何回かチャンスはあったけど、なかなかつかみ取るまではいけなくて、惜しい感じだった。自分の週がどこかでくればいいなと。焦ってもしょうがないので、やれることを1つずつという感じです」と平常心で頂点を見据えた。

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