「キラキラしていてきれいだった」金田久美子が100万ドルの気分転換で3打差7位好発進


10番でティーショットを放つ金田(カメラ・今西 淳)

10番でティーショットを放つ金田(カメラ・今西 淳)

◇女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第1日(28日、北海道CC大沼C=6955ヤード、パー73)

 金田久美子(36)=スタンレー電気=が4バーディー、ボギーなしの4アンダー69をマークし、3打差7位で好発進した。前週まで2週連続で予選落ちも、函館の100万ドルの夜景を観賞しパワーチャージ。2022年樋口久子・三菱電機レディス以来のツアー3勝目へ輝く。永井花奈(28)=ServiceNow=が7アンダーで単独首位。アマチュアの中沢瑠来(るな、22)が2打差3位につけた。

 苦戦が続いていたグリーン上で、金田に笑顔が戻った。「パッティングが入ってくれた。後半に6メートルぐらいのが久しぶりに入って、そこから連続で長いのが入った」。今週からパッティングの握りを変えたことが奏功。両腕とパターの一体感が生まれ、13番から3連続バーディーを奪った。

 前週まで2週連続で予選落ちし「マジで落ち込んでいた」。25日に脇元華と函館山に足を運び、5分だけ夜景を満喫した。「初めて行った。キラキラしていてきれいだった」。つかの間の、100万ドルの気分転換。「腐っちゃダメだ」と心に誓った金田のゴルフも、輝きを取り戻した。

 14日で36歳になった。「最近開き直ってきた。年齢は気にしないことにした」と口にした。3年ぶりの優勝が見える位置で初日を終えた。「あと何年ゴルフができるか分からないけど、今を楽しみたい。ゴルフができることが当たり前じゃないと思うようにしている」。目の前の一打を大切に、今を生きる。(高木 恵)

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