
13番でショットを放つ石川。初日6アンダーで3位につけた(カメラ・星野 浩司)
◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第1日(28日、福岡・芥屋GC=7293ヤード、パー72)
16年大会覇者でツアー20勝の石川遼(33)=カシオ=が2イーグル、5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの66をマークし、首位と2打差の3位と好発進した。終盤4ホールで2イーグル、ダブルボギーを記録するドタバタ劇。今季出場9戦でトップ10入りなしと苦戦する中、今季初Vとなる21勝目を狙う。2年ぶり6勝目を狙う稲森佑貴(30)=国際スポーツ振興協会=が8アンダーで首位発進した。
まるでジェットコースターのようなドタバタ劇だった。石川は6番パー5で第2打を3メートルにつけてイーグルを奪い、一時首位に。7番でダブルボギーをたたいて失速したかと思えば、最終9番は1・7メートルに2オンさせ、爆音のBGMと観客の歓声が響いた。国内ツアーで1ラウンド2イーグルは22年ANAオープン第3日以来。「パー5の2ホールでいいプレーができたのは大きな収穫」と自賛した。
出だし10番で15メートルをねじ込み、11番は2メートルに寄せて連続バーディー発進。後半2番で3パットの初ボギーを打ち「ゲームが荒れ気味になった」と嘆いた。芯に当たるショットは少なく、フェアウェーキープ率は全体105位の42・85%。2差3位にも「肌感では15位くらい。すごいラッキーだった。正直、何が良かったのかあまり分からない…」と首をかしげた。
前週は初日首位発進しながら37位。今季はトップ10がなく、賞金ランク42位と低空飛行が続く中、この日は94・44%と全体1位のパーオン率が光明だ。試合後、約100ヤードのホールインワンチャレンジでピンそば1・5メートルに寄せ、ここぞの一打はさびていない。66は今大会を制した16年大会の初日と同スコア。「しっかり修正して、徐々に良くしたい」と自身に言い聞かせた。(星野 浩司)