「天才少女」須藤弥勒 川崎春花との練習ラウンドを生かして予選通過目指す


ゴルフ5レディス第1日中止のため、ジュニア料金1000円打ち放題の街の練習場で打ち込んだ須藤弥勒(カメラ・竹内達朗)

ゴルフ5レディス第1日中止のため、ジュニア料金1000円打ち放題の街の練習場で打ち込んだ須藤弥勒(カメラ・竹内達朗)

 日本女子プロゴルフツアーのゴルフ5レディスは5日から3日間、千葉・ゴルフ5Cオークビレッヂ(6505ヤード、パー72)で開催される予定だったが、5日の第1日は台風15号の接近に伴い、中止となった。ジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる14歳の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)は、開催コース近くの街のゴルフ練習場で最終調整を行った。3日にはツアー通算5勝の実力者、川崎春花(村田製作所)と練習ラウンドを同組で回ったことを明かし「正確性がすごい。とても勉強になりました」と感心した様子で話した。

 ジュニア料金で1000円打ち放題。街のゴルフ練習場で、約2時間、ボールを打ち込んだ弥勒は「こちらで練習させてもらって良かったです」と感謝した。

 成長中の14歳にとって有意義な練習ラウンドがあった。「2日前に川崎さんと一緒に回らせていただきました。体(身長158センチ)は、そんなに大きくないのに、すごく飛ぶ。何よりも正確性がすごい。ミスが全くありませんでした。何度も優勝する選手はこんなにうまいのか、と、とても、勉強になりました。川崎さんは、とても、優しかったです」と弥勒は笑顔で振り返った。

 通常の3日間大会では予選ラウンド36ホールで50位タイまでの選手が決勝ラウンドに進出する。今大会は2日間36ホールの短縮競技となり、6日の第1ラウンドで60位タイまでの選手が7日の決勝ラウンドに進む。「短縮競技になって、予選通過の可能性は少し大きくなったと思います。川崎さんと一緒に練習ラウンドをさせてもらった貴重な経験を生かして予選通過を目指します」と弥勒は意欲的に話した。6日午前11時27分、勝負の18ホールをスタートする。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。14歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ多くの企業から推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

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