
森守洋コーチ(左)がキャディーを務める柏原明日架(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス最終日(7日、千葉・ゴルフ5Cオークビレッヂ=6505ヤード、パー72)
首位タイからスタートした20歳のルーキー荒木優奈(Sky)が、同じ最終組で回った好調の柏原明日架(富士通)に競り勝ち、ツアー初優勝を飾った。2番でボギーが先行したが、その後、5バーディー。68で回り、通算12アンダーで勝ちきった。
5日から3日間で開催される予定だったが、5日は台風15号の影響で中止。2日間で36ホールの短縮競技は熱戦となった。
柏原は前半の9ホールを3バーディー、ボギーなしの33で回り、通算11アンダーとして、ハーフターンでは単独首位と抜け出した。3週前のNEC軽井沢72で6年ぶりの復活優勝。好調の29歳は、今季2勝目、通算4勝目に向けて順調にゲームを進めていたが、10番パー4でトラブル発生。第1打が右サイドのカート道に着弾して右サイドの崖下へ。ボールは木の根元で打てずにアンプレアブル。第3打はグリーンを外した。第4打を50センチに寄せて、ナイスボギーで耐えたが、続く11番でもボギー。その後、ふたつバーディーを取り返したが、結果的に連続ボギーが響いて、荒木に惜敗した。
「10番はカート道にはねて木の根元についてしまいました。でも、木の根元で止まらなければOBになったかもしれません。これをどうとらえるか、と考えました。やるべきことに集中できた。成長できたと思います。これから、もっともっと強い選手を目指します。来週(ソニー日本女子プロ選手権)を含めて、まだメジャーが三つあるので、メジャーにも勝ちたい」と柏原は胸を張って話した。
負けて強し。存在感を示した柏原は、初優勝した荒木を爽やかな表情で祝福した。ともに宮崎・日章学園高の出身で荒木は10学年下の後輩に当たる。「荒木ちゃんは隙がなかった。優勝にふさわしいプレーをしていました」と勝者をたたえた。