
1月にアディダス社のイベントで対面した青学大の原晋監督(左端)と箱根駅伝ファンの佐藤心結(右から2人目)(提供写真で)
◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第2戦 ソニー日本女子プロ選手権 第3日(13日、茨城・大洗GC=6840ヤード、パー72)
前日サスペンデッドになった第2ラウンド(R)の残りを消化後、第3Rが行われ、単独トップで出た佐藤心結(みゆ、ニトリ)が3バーディー、3ボギーの72と耐え抜き、通算10アンダーで桑木志帆(大和ハウス工業)とともに首位で最終日を迎える。
神奈川・小田原市出身の佐藤は毎年、正月には箱根駅伝を沿道で応援するほど熱心な駅伝ファンで、推しチームは青学大。箱根駅伝優勝8回を誇る青学大の原晋監督(58)は、メジャー初優勝を目指す佐藤にエールを送った。
原監督の一番の趣味はゴルフで、日米男女を通じてプロツアーの動向を常にチェックしている。今年1月にアディダス社のイベントで佐藤と対面したという青学大の原監督は「メジャーで首位は素晴らしい。ぜひ、箱根駅伝ファンの佐藤さんに勝ってほしい!」とエールを送った。
21年にプロテストに一発合格した佐藤は、ツアーに初参戦した22年に初シードを獲得。昨年10月はスタンレーレディスホンダでツアー初優勝を飾った。感情を表に出さず、冷静にプレーする佐藤に対し、原監督は「トッププロの佐藤さんならではの考えがあるのでしょう。でも、たまには明るい笑顔を見せることもいいのでは? その方が佐藤さんの魅力が広く伝わるし、その結果、リラックスして、いい成績につながることもあると思います。私はプロゴルフの技術は分かりませんが、勝負に対する心構えは少しは分かります。冷静さと明るさ。状況によって、使い分けられると、よりレベルアップすると思います」と佐藤のプレースタイルを尊重した上でアドバイスを送った。
「まだ、大学4年生の年齢なんですよね。最終日も陰ながら、応援しています」と原監督は佐藤のメジャー戴冠を期待した。