
安田祐香
◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 第2日(3日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)
16位で出た安田祐香(NEC)は6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算7アンダーに伸ばした。ホールアウトした時点では首位と3打差。
小雨が降る中、兵庫出身の安田が上位に躍り出た。前半の12番で2メートルにつけてバーディー先行した直後、13番パー4の第2打を右の林に打ち込んでダブルボギー。それでも、後半は7番は4メートル、8番は1・5メートル、最終9番は2・5メートルに寄せて3連続バーディーを奪った。
チェリーヒルズGCはジュニア時代からプレー。同会場で開催された19年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は観戦に訪れ、畑岡奈紗(アビームコンサルティング)や海外選手のプレーに見入った。昨年12月に兵庫県ゴルフ連盟主催のプロアマ混合大会「のじぎくオープン」でプレーオフの末に優勝し「いい思い出がある」と言う。
今週は神戸市の実家から車で50分かけて会場に通い、良いコンディションで好スコアをたたき出した。「地元のメジャーは初めてで、すごくワクワクしてた。ギャラリーさんも多いので、いいプレーを2日間できてすごくうれしい」とかみしめた。
同じ兵庫出身で、滝川二高の同級生として切磋琢磨(せっさたくま)してきた古江彩佳(富士通)と同じ7アンダーで決勝ラウンドに進出。ともに17年、18年の全国高校選手権団体の部で連覇を達成し、ナショナルチームでも共闘。プロ転向後も女子ゴルフ界をリードしてきた。
安田は古江について「高め合える存在」と称し、決勝ラウンドに向けて「回れるのはレアだと思うので、同組だとうれしい。高め合えるプレーができたら」と見据えた。
前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは昨年大会覇者として臨みながら予選落ちし「悔しかった。プレッシャーはないけど、かみ合わない感じだった」。地元でのメジャー大会で決勝Rに上位で臨む。「最近はバーディーが少ないゴルフだったけど、昨日、今日と多く取れた。いいゴルフはできているので、明日もしっかりチャンスを取ってアンダーパーで回れたら」と力を込めた。