
3番、ティーショットを放つ藤田さいき (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン 第3日(4日、兵庫・チェリーヒルズGC=6616ヤード、パー72)
ツアー6勝の藤田さいき(JBS)が12位で出て5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算11アンダーでトップと4打差の3位に浮上した。
39歳のベテランが10年日本女子プロ選手権以来、15年ぶりのメジャー2勝目に向けて好スコアをたたき出した。3番で5メートル、5番で2メートルを沈めて伸ばし、7番は2メートル、8番は6メートルをねじ込んで2連続バーディー。14番で5メートルを決め、ボギーなしで終えた。「今日は全ホールでパーオンしたので、ロングパットで危ないのもあったけど、何とか耐えられた」と語った。
9月の日本女子プロ選手権から2週連続で棄権し、前週は出場せず。現在のコンディションを聞かれると「ケガしています」と明かした。負傷箇所は伏せたが「これ以上、痛めるわけにはいかないので、めちゃくちゃ慎重にやっています」。今大会はホールアウト後に練習を行わず、針や微弱電流の治療など2時間弱かけてケアする日々。「メジャータイトルなので、出られる資格があるのに休む選択肢はない」と強行出場し、3日目に優勝争いに食い込んできた。
今季のメジャーは、5月のワールドレディスサロンパスカップでプレーオフで敗れて2位に終わり、体調不良で緊急搬送された。9月の日本女子プロ選手権は棄権と苦い経験が続いている。「今週は無事に4日間乗り切り、完走できたらいいなと思って入ってきた。予選を通った段階で楽になった」と安どしたが、4打差から最終日で逆転Vを狙う。