
紅葉に映える赤いセーター姿で16番ティーショットを放つ渋野日向子(カメラ・今西 淳)
◆国内女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(1日、埼玉・武蔵丘GC=6690ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、73位で出た2021年大会覇者の渋野日向子(サントリー)は5バーディー、ボギーなしの67と伸ばし、通算3アンダーの31位で予選通過を決めた。首位とは8打差。
前半の16番で約70センチに寄せて初バーディー。予選通過圏内へ2打及ばない1オーバーの64位で折り返した。後半の1番パー5で1・5メートルのバーディーパットを決めきれなかったが、5番から4連続バーディーを奪取。国内ツアー3週連続の予選突破を決めた。
一問一答は以下の通り
◆渋野に聞く
―第2日を振り返って
「1番で(バーディーパットを)外した瞬間、顔が地面に埋まるんじゃないかくらいキツかった。いいショットがずっと続いてたので、どこか入ってくれたらと、すごく冷静に5~8番まで取れてよかった」
―5番から4連続バーディー
「パットは2~4メートルくらい。ずっと外し続けてる距離だし、1番の1・5メートルのバーディーパットも入ってない。これくらい(約70センチ)についた16番のバーディーしか取れてなかったので、なかなか打ち切れないなと思う中だったけど、外しながらも冷静に、顔が地面に埋まりそうになりながらも考えながらやった結果、4つともめちゃくちゃいいパットだった。修正できたのがよかった」
―ショットも良い手応えで打っている印象だった
「ショットは本当に今日は頑張ってた。本当にどっかで入ってくれ…というのがずっと続いてた。ショットが途中からブレなかったのもすごく良かった。これまではパットが入らなくなったらショットも悪くなる流れが多かったけど、最後まで攻め続けられた。チャンスをたくさん作ることができた」
―意識を変えたことは
「パターは入れたい気持ちが手の力みにつながってるかなと思ったので�\x80\x81若干リラックスする、単純なことだけど、ちょっとの修正がいい転がりにつながった」
―前半終了後に切り替えたか
「ハーフターンで切り替えたつもりだったけど、1番で入れられなかったのがズ~ンっときちゃった。ショットが助けてくれたゴルフだった。あまり最近ではない。切り替えられたのは5番のバーディーからだと思うけど、それまでもすごくいいショットを続けてたので、傾斜がきついところにピンをきってあったけど、入ってくれればと。ショットに助けられた」
―ティーショットがフェアウェーをとらえてた
「こんなにフェアウェーが多いのは久しぶりじゃね?と思うくらい、すごく緊張感がある中で打ってたけど、自分のリズムを徹底してできてた。すごい珍しいですね」
―予選通過に向けた計算は
「ハーフターンの時に1アンダーでは無理だなと思ってた。3つ取らなきゃいけない、1番で取って行かないと難しいと思ってたので、けっこうショックだった。2オンを狙える距離だし、イーグルを狙っていこうといってるのにパーだったので、非常にズ~ンっとはなった。2番のティーショットを構えた瞬間には、ス~っと集中できてた」
―今後への手応えは
「めちゃくちゃある。自分の中で結果が悪かろうがやりきりたいポイントはあったので、そこは最後までやりきれた。うまく切り替えて1打1打集中してできていた。今年はできなかったことだし、それが1回でもできたのは、もう今年終わりだけど、フロリダの試合や明日にもつながると思う。引き続き頑張ってやっていって、フロリダの結果で来年どうなるか分からないけど、どこにいようが、どこで戦おうが、続けていかないとなと思う」
―4連続バーディーの時はゾーンに入ってたか
「入ってないとあの距離は入らない…最近の私、マジ下手くそ。ゾーンに入ったというか、本当にいい集中力だった」
―3週連続で予選突破。最終日もプレーできる
「めっちゃうれしい。1個ずつバーディーが増えていく度にすごい歓声があがって、『おまたせ!』って感じだった。たくさんパワーをもらった。情けないところばかり見せていたけど、ずっと応援して下さる方もいたし、本当に涙が出そうです」
―明日は大事な1日になる
「今日のゴルフを台無しにしたくないからこそ、明日も1打1打、集中して頑張りたい」
―最終日のファッションは
「今日スカートにしようと思ったけど、朝に風が吹いとるって言われてズボンにした。明日は、明日見てください。3日間着られてよかった~」

