
吉沢柚月
◆国内女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(1日、埼玉・武蔵丘GC=6690ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、ホステスプロの吉沢柚月(三菱電機)は39位で出て5バーディー、ボギーなしで自己最少の67をマークし、通算6アンダーに伸ばした。首位と5打差の13位で最終日に臨む。
前夜に降った激しい雨でグリーンが軟らかくなり、ボールが止まることを想定し、「突っ込むのを意識した」。出だし1番で6メートル、5番で8メートルをねじ込むと、8番は4・5メートル、9、10番をともに1・5メートルに寄せて3連続バーディー。「頑張りたい思いが強かったので、そこでスコアが伸ばせて良かった。自信にもなった」と笑みを浮かべた。
前週は腰を痛めたことも影響して予選落ち。ホステスプロとして初出場した今大会は初日の前半にボギーが先行し、71と伸ばしきれななかった。「自分の中ではそんなに緊張はなかったけど、思うように体が動いてなかった。今日はショットの調子を戻していければという感じでやって、1番から手応えがすごく良かった」。周囲の期待やプレッシャーにも徐々に慣れ、持ち前のショット精度が光った。
2週前の富士通レディースでは、グリーンのラインやラフからの打ち方などを細かくメモした愛用のヤーデージブックを飲食店に忘れるハプニング。今週は開幕前日の30日にクラブハウスのトイレに置き忘れてしまった。関係者が発見し、巡り巡って吉沢の手元に届けてくれたのは、なんと樋口久子・大会名誉会長。「いつも忘れちゃうんですよね。本当にありがたいです」と照れ笑いした。
プロ2年目初優勝を狙う21歳は、5打差でトップを追う。「差が離れすぎちゃって、64くらい出さなきゃダメかも。明日は一打一打に集中して攻めていきたい」と逆転での初Vあきらめない。(星野 浩司)

