
自身の優勝を報じたスポーツ報知の1面を手に笑顔の小木曽(カメラ・古川 剛伊)
7日に男子プロゴルフツアー今季最終戦のメジャー最終戦、日本シリーズJTカップ(東京よみうりCC、報知新聞社主催)で大会初優勝を飾った小木曽喬(たかし、28)=フロンティアの介護=が8日、都内で行われた日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式に出席し、優勝から一夜明けた喜びを語った。来季に向けて、自身初の年間複数回優勝とメジャー2勝目を目標に掲げた。
スーツ姿で表彰式に出席した小木曽は、自身の優勝を1面で報じたスポーツ報知を手に目を丸くした。「こんなに大きく扱っていただき、うれしいです!」と満面の笑み。7日の優勝後はツアー仲間と祝杯を上げ、祝福メッセージは約200件が届いた。「うれしい。いいトーナメントに勝ったんだな、すごいことができたんだなと。自分じゃない感覚があるけど、自信にしていかなきゃいけないと思う」と背筋を伸ばした。
今大会は2日目で首位に立ち、最終日は1イーグルなど65で逃げ切った。昨年6月の韓国でのハナ銀行招待以来となるツアー通算2勝目で、自身初の国内勝利。男手一つで育ててくれた父・一(はじめ)さんが見守る中、恩返しの勝利を届けた。自身が小学生の頃、父は給食用のパンとご飯を作る会社を立ち上げて働きながら、ゴルフをサポートしてくれた。24日は一さんの60歳の誕生日。「父も還暦なので、合わせてお祝いができたら」と年末にダブルで祝うつもりだ。
メジャー初勝利を挙げ、来年に向けて「もっと日本タイトルに挑戦したい。優勝することがゴルファーにとって一番の幸せ。来年は複数回勝てる選手を目指したい」と野望を明かした。さらなる飛躍へ、課題は筋力アップだ。今季の平均飛距離�\x9285・47ヤードは全体63位。「ゴルフ面はある程度の土台ができたと思うので、フィジカル面を強化したい。飛距離もあと10ヤードくらい飛んだら世界が変わる」。オフに筋トレに励み、来年は賞金王をつかむ。(星野 浩司)

