
18番で第2打をグリーンに乗せて笑顔を見せる稲垣那奈子。初日7アンダーのコースレコードタイでホールアウトした(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第1日(10日、埼玉・石坂GC=6580ヤード、パー72、報知新聞社など特別協力)
通算1勝の稲垣那奈子(25)=三菱電機=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、首位に立った。石坂GC開催の大会記録(24年最終日の阿部未悠、25年第1日の安田祐香)に並ぶビッグスコアをマーク。早大出身の文武両道プロは昨年6月のリゾートトラストレディス以来の2勝目を目指す。今季日本ツアー初参戦の渋野日向子(27)=サントリー=は73で57位と出遅れた。
台湾ホンハイレディース第2日(3月13日)で88もたたいた稲垣が、4週間でV字回復だ。12番パー5で残り90ヤードの第3打を48度のウェッジでピン50センチに絡めるスーパーショットなどで7バーディーを量産し、65をマーク。首位スタートを切った。
プロが88をたたくことは珍しい。「ショットがどこに行くか分かりませんでした。台湾では風が強いこともありましたけど」と振り返る。さらに今季5戦で4度の予選落ち。「先週までと何が違うのか、自分でもよく分かりません」と慎重に話すが「考え方」を変えることがきっかけとなった。「打てないのに打ちたいところばかり考えていました。あまり考えないようにしました」。
パットも工夫した。2戦前は、長尺と通常の長さのパターの2本を入れた。今大会は通常のパターでプレーしているが、スタート前には長尺パターで練習。「手だけではなく、体を使う感覚がつかめる」と説明。地元・埼玉県で復調した。
早大出身の稲垣は昨年6月のリゾートトラストレディスで東京六大学出身の女子選手としてツアー初優勝を飾った。初優勝より難しいと言われる2勝目に向けて文武両道の女子プロは「(大たたきをした)2日目に注意したい」と見据えた。(竹内 達朗)
◆稲垣 那奈子(いながき・ななこ)2000年8月24日、埼玉・川口市生まれ。25歳。早大卒。両親の影響で10歳からゴルフを始める。19年、東京・共立女子第二高から早大スポーツ科学部に入学。23年に卒業し、同年11月のプロテストに合格。25年、ツアーで初優勝し、メルセデスポイントランク36位と躍進。初のシード権を獲得。趣味は音楽鑑賞とドライブ。164センチ。

