青木瀬令奈が女子初アンダーパーの快挙 男子プロの早さ実感「小祝さくらちゃんぐらいのテンポ」


1番スタートした青木瀬令奈(カメラ・頓所 美代子)

1番スタートした青木瀬令奈(カメラ・頓所 美代子)

◆男子プロゴルフツアー 前沢杯 第1日(23日、千葉・MZ・GC=6652ヤード、パー72)

 男子ツアー初挑戦の青木瀬令奈(リシャール・ミル)が女子で初めてアンダーパーをマークする快挙を達成した。5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの1アンダー71で回り、71位でスタートした。

 奧にピンが切られた最終18番は、第2打が190ヤード残った。グリーンを捉えることはできず、ピン奧2メートルのパーパットがカップをそれてボギー締めとなった。「率直に悔しいという方が大きい。前半すごくいいゴルフができていたけど、後半はバーディーチャンスが少なかった。もったいないボギーが2つあった」と残念がった。

 男子ツアーにおけるこれまでの女子選手の最小スコアはイーブンパーの70で、パー70で開催された昨年大会で菅沼菜々(第1ラウンド)、寺西飛香留(第1、2ラウンド)が記録していた。「去年だったらオーバーパーだしな、っていう部分も私の中にある」。総距離は昨年と同じでパー5が2つ増えた今年の大会。やはり悔しさが口をついた。

 男子ツアーは女子ツアーに比べて、総じてプレーが早いと言われている。「迷惑はかけないように、良くも悪くもテンポよくやろうと思っていた。前半2時間を切るペースだったし、女子ツアーとの違いはすごく感じた。男子ツアーのプレーに近いのは小祝さくらちゃんぐらいのテンポかなと今日プレーしていて感じた」。ロープの中に身を置いてみて、初めて分かることも多かった。

 青木は開幕前日22日の取材で「私は女子のシード選手の中で一番飛ばない。迷惑をかけるかもしれない」と出場を悩んだことを明かしていた。昨季の平均飛距離は222・76ヤードでツアー90位。この日はティーショットで男子プロから80ヤード離されながら、得意のフェアウェーウッドとユーティリティーでチャンスを作った。

 グリーン手前で池が口を広げる4番パー4。この日のピン位置は手前から4ヤードだった。「これはもうワンクッションしかない」。残り147ヤードから7ユーティリティーでカット目に打った「狙い通り」の第2打をエッジ手前にピンポイントに着弾させ、2メートル弱に止め連続バーディーとした。7番パー3で第1打をグリーン左バンカーに打ち込み目玉に。4オン1パットのダブルボギーをたたき後退したが、8、9番の連続バーディーで再浮上した。

 相棒の存在も大きい。親友でツアー13勝の成田美寿々(ジェイテクト)が初めて自身のキャディーを務めている。「めちゃめちゃ助けになった。会話もテンポも。(成田は)以前、宮里優作さんのキャディーをしたこともあったので、すごく頼もしくて。雨で仕事が増えたと思うけど、それでもしっかりそつがなくて。『なんでもできるんだな、この人』と思って見ていた」と笑みを浮かべた。

 出場100人の今大会は予選落ちはなく、普段とは異なる環境で4日間ゴルフをすることができる。「今日宮里優作さんと細野勇策くんのプレーを見ながら勉強になった。テンポだとか今後に生かせる部分がたくさんあったので、またそれを、明日からの3日間につなげていきたい」。飛距離はなくても精度で勝負。自分らしいゴルフを積み上げていく。(高木 恵)

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