【女子ゴルフ】プロ3年目の吉沢柚月がツアー初優勝 03年度生まれ「ダイヤモンド世代」8人目の優勝者に 「自分は着実に積み重ねるタイプ」


初優勝した吉沢柚月はトロフィーを手に笑顔を見せる。通算8アンダー優勝(カメラ・山崎 賢人)

初優勝した吉沢柚月はトロフィーを手に笑顔を見せる。通算8アンダー優勝(カメラ・山崎 賢人)

◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ 最終日(9日、北海道・札幌国際CC島松C=6709ヤード、パー72)

 プロ3年目の吉沢柚月(22)=三菱電機=がツアー初優勝を飾った。首位で出て5バーディー、2ボギーの69をマークし、通算8アンダーで制した。優勝賞金1620万円を獲得。プロ1年目の24年に19試合中18試合で予選落ちした悔しさをバネに初の頂点。日米ツアー通算9勝の竹田麗央(23)=ヤマエグループHD=ら2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」で8人目の優勝者で、新ヒロインが誕生した。

 最終18番。80センチのパットを沈めて初優勝を決めた吉沢は、高らかに両手を突き上げた。同学年の吉田鈴、都玲華らとハグし、満面に笑みを浮かべた。安田祐香と並ぶ首位で出て逃げ切り、プロ3年目の初優勝にも涙はない。「すごくホッとした。泣きそうだったけど、うれしさの方が勝った。すごく自信になった」と実感を込めた。

 得意のパットがさえた。約3年前から大本研太郎コーチの指導で距離感を磨き、今季の1ラウンドあたりの平均パット数28・68は全体6位。15番で10メートルの下りフックラインをねじ込み、2連続バーディーで後続を突き放し「まさか入るとは…。神様からのプレゼントだった」と笑った。5月にリゾートトラストレディスのプレーオフで敗れて2位に終わった悔しさを晴らし、今季ツアーでは5人目の初優勝者となった。

 苦難を乗り越えた。23年に3度目の挑戦でプロテスト合格。だが、1年目(24年)は19試合で予選通過は1戦のみ。「技術が足りていなかった。こんなにもうまくいかないんだと痛感した」。コーチの父・直和さん(55)は「いつもギャーギャー泣いていた」と明かす。それでも「ツアーで優勝したい」との思いを原動力に3年目で花を咲かせた。

 竹田、川崎春花らと同じ03年度生まれの「ダイヤモンド世代」。ライバルが日本、米国で続々と優勝する姿に「焦りはあった」というが、「自分は着実に積み重ねるタイプ」と言い切る。父の技術的なアドバイスを全て取り入れるのではなく、自分の考えを貫き通す芯の強さを持ち、世代で8人目の優勝をつかんだ。

 趣味は1人カラオケの熱唱系女子プロ。7月に見た映画「キングダム」の主題歌で米津玄師の「夜鷹」を口ずさみ、頂点に立った。戦災孤児の少年が大将軍を夢見て中華統一を目指す物語が大好きで「大将軍を目指します! 諦めず行けるところまで行きたい。また優勝したい」。女子ゴルフ界で“天下統一”の野望を口にした。(星野 浩司)

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