【女子ゴルフ】安田祐香「ウルっときた」姉妹タッグでの初優勝…驚異の26バーディー量産、NEC軽井沢72でツアー3勝目


6番ティーショットを放つ安田祐香(カメラ・今西 淳)

6番ティーショットを放つ安田祐香(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 最終日(16日、長野・軽井沢72G北C=6590ヤード、パー72)

 プロ7年目の安田祐香(25)=NEC=が1年4か月ぶりの3勝目を飾った。2位と7打差の単独首位で出て6バーディー、2ボギーの68で、通算23アンダーで制覇。初日から単独首位を守る完全優勝でホステス大会を制した。優勝スコアは大会新記録で3日間大会の最少ストロークにあと1打に迫る歴代2位。今大会で奪った合計26バーディーは、03年ミズノクラシックでアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が樹立した3日間の最多バーディー優勝記録(24個)を上回った。

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 最高に心地良い3秒間だった。30センチのパットを沈めて優勝を決めた安田祐は、姉でキャディーの美祐さん(28)と歓喜のハグ。「お姉ちゃんが長く抱き合ってきて、いつ離すんだろうと…。ウルっときた。一緒に優勝できてうれしい」。7年間タッグを組みながら、過去2勝は会場に同行できなかった姉との初Vに目を潤ませた。

 7打リードで出た序盤にショットが乱れ、1番と5番でボギー。一時は後続と3打差に縮まったが、8番で5メートルを沈めて、11番まで4連続バーディーで息を吹き返した。グリーン上のライン読みやクラブ選択などを姉が心強くサポート。「妹はクールで穏やか」(美祐さん)「お姉ちゃんは性格は反対。私よりポジティブ」(祐香)。ケンカもほとんどしない仲良し姉妹で、ピンチを前向きに乗り切った。

 海外メジャー10勝の“レジェンド”・ソレンスタムを抜くツアー記録の26バーディーに「世界のトッププロのアニカさんを上回れてすごくうれしい」と喜んだ。初日は大会コース記録タイの61、2日目は36ホールで19アンダーとツアー最少記録を1打更新、この日は大会新の23アンダーと記録ずくめの歴史的Vだった。

 ショットもパットも精度が光った。大西翔太コーチ(34)は、練習で100ヤード以内は約1ヤードの誤差で打ち分け「距離感は天才的」と評す。パットはボールに順回転をかけて転がす練習で腕を磨き、3日間の平均パット数25・67は1位。この日朝は大西コーチからの「初日のつもりでプレー」「リーダーボードを見ない」「自分のゴルフに徹する」の3か条を胸に勝ちきった。

 2000年度生まれの「ミレニアム世代」で24勝目。古江彩佳、西村優菜ら同学年のライバルに先に優勝されても「焦りはなかった」と言う。24年から3年連続Vと着実に勝利を重ね「今年は複数回優勝を目指したい」と言い切った。過去2勝は大雨が降ったが、この日は快晴。「青空の下で優勝トロフィーを持ててうれしい」。クールな安田祐が笑顔を輝かせた。(星野 浩司)

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