【男子ゴルフ】藤本佳則が松山英樹と過ごした1時間「ぴったり一致する」ゴルフでの会話


ベイカレント・クラシック・レクサスの会場でゴルフ談義に花を咲かせた藤本佳則と松山英樹(カメラ・高木 恵)

ベイカレント・クラシック・レクサスの会場でゴルフ談義に花を咲かせた藤本佳則と松山英樹(カメラ・高木 恵)

◆男子プロゴルフツアー フォーティネット・プレーヤーズ・カップ 最終日(25日、千葉・成田ヒルズCC=7105ヤード、パー71)

 最終日が37歳の誕生日だった藤本佳則(国際スポーツ振興協会)が初日から首位を譲らず、5月の関西オープン以来となる今季2勝目、通算4勝目を挙げた。5バーディー、ボギーなしの66をマークし、通算15アンダーで逃げ切り、バースデー完全Vを果たした。大会直前にヘルニアのレーザー治療を受けて臨んだ選手会主催大会で、強いゴルフを見せつけた。年間王者を争うポイントランキングは5位から2位に浮上した。

 日本開催の米ツアー、ベイカレント・クラシック・レクサスでのことだった。プロアマ戦が行われた開幕前日、藤本は出場者リストに入っていなかったが、午前6時半に練習グリーンに姿を見せた。気づいた松山英樹(34)の顔いっぱいに、喜びが広がった。久々の再会だった。脱帽して右手を差し出すマスターズチャンピオンと笑顔で握手を交わした藤本は、隣で練習を見守った。

 東北福祉大時代、松山は2学年上の藤本の背中を追い、藤本も受けて立った。2008年の日本アマ、11年の日本学生選手権と多くの名勝負を繰り広げた。火花を散らし、切磋琢磨(せっさたくま)を続けた、どちらかというとバチバチな関係。あれから15年の月日が流れた。互いへのリスペクトは変わらない。ゴルフで会話をするように、2人は少年のような瞳で1時間をともにした。

 クラブの話、アプローチでの球の位置と、ゴルフ談義は止まらない。バンカーショットには目を見開いた。「こんなに(フェースを)開くの? これであのピン?」。松山は丁寧に答えを返していった。藤本いわく、ゴルフに関してとにかく会話がかみ合うそうだ。「こういう感覚とか、ああいう感じとか、伝わらない人には伝わらない。そこがぴったり一致する。彼からは学ぶことしかない。めちゃくちゃ頭がいい」。後輩に�\x84\x9F謝した。

 ルーキーイヤーの13年に日本の賞金王になり、すぐに主戦場を米国に移した松山について「天と地の差がある。積み上げているものが違う」と日頃から口にする。13年ぶりの優勝を果たした関西オープン後、海の向こうの松山から「おめでとうございます」とメッセージが届いた。気にかけてくれる優しさがうれしかった。「彼はずっと『世界』で生きている人間。ベイカレントで向こうの選手と一緒に回って、そのなかで頑張っている英樹はすごいなと改めて思った」。この日の優勝会見で、かみしめるように言った。(高木 恵)

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