18歳・小祝さくら首位タイ、史上5人目のアマ優勝に視界良好


 ◆女子プロゴルフツアー ニッポンハムレディス第2日(9日、北海道・アンビックス函館C上磯GC、6362ヤード=パー72)

 首位から出た18歳の女子高生アマチュア、小祝(こいわい)さくら(北海道・飛鳥未来高3年)が3バーディー、4ボギーの73で回り、通算6アンダーで大江香織(26)=アルパイン=、韓国の李知姫(37)=フリー=と並んで首位を守った。アマ優勝なら史上最年少の15歳293日で14年KKT杯バンテリンレディスを制した勝みなみ(18)=鹿児島高3年=以来5人目。初日首位からのアマ完全Vは史上初の快挙となる。

 終わってみれば、この日もリーダーボードの一番上に小祝の名前があった。初日に続き「スコアを見ないように」プレー。9番終了時にチラ見して「1位が9アンダーなんだ」と自身の首位ターンを知ると、偶然すれ違った同学年の親友・勝とハイタッチを交わした。12、13番の連続ボギーで崩れかけたが、14番で「まさか入るとは思っていなかった」という13メートルのマウンド越えのバーディーパットを沈め、首位に踏みとどまった。

 前夜はスマホに祝福メッセージが100通以上殺到し「1時間以上かけて全部返信した」。88年のツアー制施行後、最終日を首位で迎えたアマは8人いるが、優勝者はいない。母・ひとみさん(36)は「最終組で回れるのはすごいことだけど、迷惑をかけないか心配」と不安も口にしたが、史上初のアマ完全優勝に王手をかけた18歳は「あまり攻めないでチャンスを待ちたい」と泰然。歴史を塗り替える18ホールに挑む。(勝田 成紀)

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