勇太、五輪はひとまず置いて「この試合をしっかりやりたい」…全米プロ選手権28日開幕


 【スプリングフィールド(米ニュージャージー州)26日=高橋宏磁】米プロゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権は28日から4日間、バルタスロールGC(7450ヤード、パー70)で行われる。リオ五輪日本代表の池田勇太(30)=日清食品=は18ホールの練習ラウンドをこなすなど今大会での活躍を誓った。

 疲労など全く感じさせなかった。口の周りを覆うように無精ひげを生やした池田が、554ヤードの最終18番パー5で見せた。ドライバー、3Wの両方でティーショットを放つと、ドライバーでは約330ヤード、3Wでは約310ヤードのビッグドライブ。ともに楽々と2オンに成功しバーディーチャンスにつけた。

 24日早朝に日本を出発して現地時間の同日、当地に到着。航空機の移動による疲れに加え時差ぼけ。さらに最高気温が35度の暑さにも「今日はとりあえず18ホールやって、コースの雰囲気を見させてもらった。うまく調整したい」と口調は終始、前向きだった。リオ五輪(8月11~14日)へ向けた大事な一戦だが、本人には“前哨戦”の意識はない。「ひとまず(五輪は)置いて、この試合をしっかりやりたい」。日本を背負って戦う意地を、メジャー大会でも見せるつもりだ。

 開催コースのバルタスロールGCは、1980年の全米オープンで青木功がジャック・ニクラウスと4日間の同組対決で死闘を繰り広げたコースとしても知られる。報道陣からその事実を伝えられると「俺もそういう感じに持って行けたらいいね」と、大活躍する姿を思い描いていた。

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