【全英リコー女子】敏京、五輪前最後の実戦失速…連続バーディー発進もイーブンパー


 ◆女子プロゴルフツアーメジャー第4戦 全英リコー女子オープン第1日(28日、英ウォバーンGC=6463ヤード、パー72)

 リオ五輪代表の野村敏京(23)=フリー=が五輪前最後の実戦を4バーディー、4ボギーのイーブンパー、72で発進した。宮里美香(26)=NTTぷらら=は、3バーディー、ボギーなしの3アンダー、69の日本勢最上位で滑り出した。海外メジャー初出場の西山ゆかり(34)=アマダホールディングス=、柏原明日架(20)=富士通=は73と76で初日を終えた。左脇腹痛の上田桃子(30)=かんぽ生命=は3ボギーの75と出遅れた。

 “五輪前哨戦”の初日は前半伸ばすも、後半失速した。穏やかな晴れ間の下、野村は1番、2番は1メートル以内に寄せて連続バーディー発進。だが、後半は「風が出てきてクラブ選択が難しくなった」とアイアンショットで苦しんだ。13番は第2打がグリーンをオーバーしてボギー。14番パー3はティーショットがグリーンに届かずにボギー。16番も第2打をグリーン左にこぼしてボギー。全英には珍しい林間コースに「風が読みにくかった」と唇をかんだ。

 それでも、今季米ツアー2勝の自信は大きい。「メジャーだからボギーが出るのは仕方ない」と冷静に耐えた。18番は第2打を2メートルに寄せてバーディー締め。今大会が五輪前最後の実戦。第2日は雨予報だが「オーバーパーで2日目に入るのと、イーブンパーでは全然違う。私も頑張りたい」。五輪への思いはひとまず封印し、目の前のメジャーで完全燃焼する。

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