◆米女子プロゴルフツアー・メジャー第4戦 全英リコー女子オープン第2日(29日、英ウォバーンGC=6463ヤード、パー72)
第2ラウンドが始まり、11位で出た宮里美香(26)=NTTぷらら=が2バーディー、1ボギーの71で回り、通算4アンダーで自身6年連続の予選突破を確実にした。46位で出たリオ五輪日本代表の野村敏京(23)=フリー=は68をマークし、4アンダーで決勝R進出を決めた。70位で出た宮里藍(31)=サントリー=は75とスコアを落とし、4オーバーで予選通過は絶望的に。海外メジャー初出場の柏原明日架(20)=富士通=は2日連続の76と崩れ、予選落ちが確定的となった。
めまぐるしく天候が変わる中、宮里美が真骨頂を発揮した。晴れ間の直後に雨が降り突然、強風も吹いた。今大会は全英では珍しい林間コースだが「天候は全英だなと思う」とあるがままの大自然を受け入れ、冷静なプレーに徹した。
パットがこの日もさえた。1番は6メートルを決めてバーディー発進。12番でもピン奥1・5メートルからのバーディーパットをねじ込んだ。ピンチでも慌てない。8、13、16番とパーオンを逃したホールでも重圧のかかるパーパットをしっかりと沈めた。「自分でもよく入れたなと思う。ショートパットとアプローチはいい感じ」と手応えを口にする。
14番で今大会初のボギーを喫した。とはいえ、予選ラウンド2日間36ホールでボギーはこの1つだけ。持ち前の粘り強さで全英6年連続の予選突破を決めた。「1つでも伸ばせたのは大きい」と納得の表情で自ら及第点をつけた。
決勝ラウンドの課題は明確だ。「もう少しバーディーチャンスにつけたい」。ショットもかみ合えば、さらにスコアを伸ばせる手応えはある。「チャンスは限られると思うが、しっかりものにしたい」。自己最高の12年大会の4位を上回る上位を目指していく。