2016報知ジュニアゴルフ中高生大会


 (2日、東京よみうりCC、中学女子=6057ヤード、中学男子、高校女子=6527ヤード、高校男子=7024ヤード、いずれもパー72、参加143人、晴れ時々曇り、風時々やや強

 

 中学、高校の男女4部門で争われ、中学男子の部は栗原悠宇(埼玉・藤中3年)が、同女子は伊波川彩名(東京・筑波大付中2年)がともに2アンダー70で初優勝を果たした。高校男子は大澤優(新潟・開志国際高2年)が2アンダー70で初V、同女子の部の小滝水音(茨城・明秀学園日立高3年)が1アンダー71で連覇を果たした。各部門成績上位者から順に9月下旬に豪州で行われるスリクソン国際ジュニアへの出場権が与えられる。

 

 高校男子の部 アイアンショットが得意という大澤は「無理なくパーオンを狙って、チャンスを待った」作戦が功を奏した。将来はプロゴルファーを目指す高校2年は小学1年の時にゴルフ好きの祖母に勧められクラブを握った。その祖母が最近は体調を崩しているため、以前のように応援に来られなくなったが「優勝したといい報告ができます」と目尻を下げた。

 

 高校女子の部 大会史上初の連覇達成に「勝つことしか考えていなかったから、本当にうれしい」と小滝は顔いっぱいに笑みを広げた。大会3日前に国体選考会で65をマークして自己ベストスコアを更新。好調維持に加え、この朝にはコースに向かう車の中で「虹が見られてすごくラッキーを感じた。神様も後押ししてくれてると思った」と女子らしい一面をのぞかせていた。

 

 中学男子の部 大会初出場で初優勝を果たした栗原はプロゴルフツアー最終戦、ゴルフ日本シリーズをテレビ観戦した時のイメージを持っていたが「コースが思っていたより短かったので60台で回りたかった」とスコアにはちょっぴり不満そう。170センチ、70㌔でドライバーの飛距離は280ヤード。まだまだ育ち盛りは、次は「8月の日本ジュニアでも優勝したい」と意気込んでいた。

 

 中学女子の部 昨年は最終18番をボギーにし2位に泣いた伊波川がリベンジを果たした。今年はピン上1㍍半のフックラインを読み切ってパーセーブ。中学女子では、ただ一人アンダーパーをマークと堂々の優勝に「去年は最後を3パットして悔しかったが、今年はしっかりパーセーブできた」と文武両道がモットーの優等生は胸を張った。