片山がリオへ出発、メダル獲得宣言も「ボルトのサイン欲しい」


キャディーのラジーフ氏(右)とリオへ出発した片山晋呉(左は母・節子さん)

キャディーのラジーフ氏(右)とリオへ出発した片山晋呉(左は母・節子さん)

 男子プロゴルフの片山晋呉(43)=イーグルポイントGC=が3日、羽田空港から全日空便でリオデジャネイロ五輪へと出発した。日本代表の紺色のブレザーを着て、約30人の報道陣を前に空港内で会見。「精いっぱい自分のゴルフをして、何色でもいいから首に下げて帰ってきたいですね」と日本人ゴルファー初のメダル獲得を誓った。

 日本ツアー通算29勝の永久シード選手は母・節子さん(71)ら関係者の見送りを受けた。13年10月に5年ぶりの復活優勝を遂げた時に験担ぎで食べていた、人気チョコレート菓子のキットカットを大量に持参。「きっと勝つで(笑い)。リオの皆さんにも配りたい」と笑った。5日の開会式にも出席予定。さらに、可能な限り他競技も観戦するつもりで「(陸上男子100メートルで3連覇を目指すウサイン・)ボルトのサインが欲しいですね」とゴルフ以外の“目標”も明かした。

 フィジー人のラジーフ・プラサード・キャディー(31)、伊澤祐一トレーナー(37)とともに出発。昨年からコンビを組むエースキャディーのラジーフ氏は187センチ、100キロの巨漢で「彼の方から五輪に行きたいと言ってきたので。(日本語も)英語もできるし、体が大きいのでボディーガードとしても頼りになります」と片山は冗談交じりに起用理由を明かした。

 ゴルフの日本代表選手に与えられる関係者パスは規定で2枚まで。01年以降、全試合に連れ添ってきた専属マネジャーの金魚(きんぎょ)潤一郎氏(39)は、五輪には帯同できない。片山は出発ゲート前で「潤、行って来ます。元気で」と同氏と固いハグを交わしてから飛び立った。

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