【ゴルフ・藤田寛之Point】新しいもの混在もマナー少し残念


 ◆リオデジャネイロ五輪 ゴルフ第1日(11日・五輪ゴルフコース)

 五輪でゴルフが行われるのは1904年以来112年ぶり。楽しみに見させていただいたが、見慣れたものと新しいものとが混在して見えた。

 プレーするのは普段からよく見ている選手たち。でも、見慣れない各国代表の統一ウェアを着ていた。コースは新しい趣向のデザインで、昨年の全米オープンのチェンバーズベイGC同様、いろんなテイストを取り入れた難しさを感じた。日本ではあまり見かけないセッティング。ティーグラウンドにも起伏があって。フェアウェーのそばまで荒れ地が広がり、グリーン周りのラフの刈り方も独特。グリーン周りの設定は豪州でよく見かける感じで、豪州人のフレーザーが初日首位なのも納得でしたね。

 観客が携帯カメラで撮影することは、ゴルフが普及していない国ではよくあります。ただゴルファーは集中力がすごく大事。シャッター音はリズムを崩す要因にもなる。マナーの面では少し残念でした。ショートパットに苦労する選手も多かった。グリーンの芝は芽のきついパスパラム。まだ定着していなくて、転がりが一定でないように見えた。風次第ですが、優勝スコアは10~15アンダーくらい。パットが好調な人が伸ばしそうな気がします。

 コースにはフクロウやワニも生息。見る方には印象が強いかもしれませんが、選手はプレー中は気にならないはず。日本代表2人は調子が悪いようには見えない。2日目以降、頑張って欲しい。20年東京五輪に向けて経験を持ち帰って、開催国としてできることなどをしっかりと伝えて欲しい。(12年日本ツアー賞金王)

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