男子プロゴルフツアーのRIZAP・KBCオーガスタは25日から4日間、福岡・芥屋GC(7151ヤード、パー72)で行われる。4年ぶりの出場となる石川遼(24)=カシオ=は24日、猛暑の中プロアマ戦で最終調整。20年東京五輪出場と日本人初のメダル獲得に向けた熱い思いを明かした。
真っ赤なシャツに白いパンツ。“日の丸”を連想させるウェアに身を包んだ石川は、力強いショットを連発した。「体はこれ以上ないくらいいい状態。1日4~5アンダーが目標」と腰痛への不安は感じさせなかった。その視線の先には新たな大目標も入っていた。
112年ぶりにゴルフが復活したリオ五輪は、今年2月からの腰痛もあり日本代表から漏れた。練習の合間にテレビで多くの競技を観戦。バドミントンなど日本初のメダルが誕生する場面を目にし、心を揺さぶられた。「五輪でゴルフを初めて見た人もたくさんいたと思う。五輪って、すごい力を持っているんだなと思った」
4年後の東京五輪は28歳で迎える。「ゴルフで日本人がメダルを取ったらすごいことになると思う。20年は(出場権の得られる日本人世界ランク)上位2人に必ず入っていたい」。歴史的偉業に向けた第一歩を、灼熱(しゃくねつ)の福岡から踏み出す。(榎本 友一)