小池一平、地元で日本シリーズ決める!


地元での初優勝を目指す境川CC所属の小池一平

地元での初優勝を目指す境川CC所属の小池一平

 甲斐市在住のプロゴルファー・小池一平(31)=境川CC=が今季ツアーフル参戦している。今年唯一の山梨県開催トーナメント「フジサンケイクラシック」(9月1日~4日、富士桜CC)を控え、「やまなし報知」の取材に応じた小池は、地元で初優勝を飾り、今季最終メジャー「ゴルフ日本シリーズJTカップ」(12月1日~4日、東京よみうりCC、報知新聞社など主催)に初出場する目標を明かした。28日最終日の「RIZAP・KBCオーガスタ」で今季最高の8位に入り、地元Vへ弾みをつけた。

 今年最も胸躍る週末がやってくる。小池は富士桜CC(富士河口湖町)での4日間に照準を合わせてきた。「最後まで上位を争いしていたい。メジャーよりも、やはり地元で優勝できる方がうれしいかなと思います」。昨年は9位タイ。今年こその思いは強い。

 甲斐市で生まれ育った。ゴルフとの出会いは玉穂中1年の時、ゴルフ好きの父に勧められた。ゴルフ部がある駿台甲府高に入学し、没頭した。山梨学院大4年の2007年8月、日本学生ゴルフ選手権で2位に入り、プロ入りを決断。08年のプロテストに一発合格した。

 地元にこだわる。大学卒業後すぐ境川CCに所属した。今季は国内だけでなくアジア諸国も転戦している。羽田空港をよく利用し、移動疲れもあるが、「飛行機から降りてすぐ家の人はいいな、なんて思いながら帰って来るんですけど、山梨から離れたくないんですよね。生活のリズムも含め、山梨が好きなんです」。地元の温泉でリラックスするという。

 昨年6月にヴィンテージGC(北杜市)で開催された「ISPSハンダグローバルカップ」が飛躍のきっかけとなった。初のトップ10入りとなる4位タイ。その後は安定した成績を積み重ね、賞金ランキング57位でシード権を獲得した。

 今季は「ゴルフ日本シリーズJTカップ」への出場を目標に定めた。ツアー優勝者や賞金ランク上位者の30人だけがプレーできる国内最終メジャー。今季は「アイアンショットが良くない」と言うが、「RIZAP・KBCオーガスタ」(芥屋GC)では、3日目に5アンダーの猛チャージで今季最高の8位となった。「フジサンケイ―」は甲斐市の自宅から通い、調理師免許を持つ菜美子夫人(34)の手料理を力にする。「家の方が落ち着きます」。富士桜で優勝し、日本シリーズへ。「それが理想」。小池は心技体を整え富士桜のティーグラウンドに立つ。(羽田 智之)

 ◆小池 一平(こいけ・いっぺい)1985年7月14日、山梨・竜王町(現甲斐市)生まれ。31歳。玉穂中1年の時、ゴルフを始める。駿台甲府高から山梨学院大に進学。卒業した2008年、プロテスト合格。ツアーデビューは09年のフジサンケイクラシックで53位。15年、ISPSハンダグローバルカップで自己最高の4位。得意クラブはサンドウェッジ、ドライバー。昨年度の獲得賞金は1868万3116円。家族は結婚5年目の菜美子夫人(34)。175センチ、75キロ。血液型O。趣味は野球。

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