21歳・浜田、初尽くしの首位発進!初出場、初イーグル、初共同インタ


9番ティーグラウンドでキャディーを務める井上忠久プロ(左)と話す浜田茉優

9番ティーグラウンドでキャディーを務める井上忠久プロ(左)と話す浜田茉優

 ◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 第1日(8日、北海道・登別CC、6750ヤード、パー72)

 ツアー初優勝を狙うフレッシュな2人が好発進を決めた。昨年のプロテストに合格し、7日に21歳の誕生日を迎えたばかりの浜田茉優(まゆ)=白山ヴィレッジGC=が4アンダー68で自身初の首位スタート。プロ6年目の森美穂(23)=京セラ=が1打差の2位につけた。地元・北海道出身の藤田光里(21)=レオパレスリゾートグアム=ら2選手が2打差の3位で追う。

 21歳初のラウンド。プロ2年目の浜田が初めて尽くしの好発進だ。17番パー5、残り157ヤード。7アイアンで放った第3打がカップに消えた。ツアー初のイーグルで勢いに乗り、初の首位発進。初めて出席した共同インタビューでは「こんなスコアが出るとは思ってなくて、トップは違和感がある」とはにかんだ。

 スタート前は不安だらけだった。女子ツアー史上最長となる6750ヤードの難コース。フェアウェーは狭い上、約15センチもあるニラのようなラフが行き先を阻む。昨年7月のプロテストに合格したばかりで今大会は初出場。キャディーを務めた師匠の井上忠久コーチ(40)には「謙虚に欲張らずにいけ」と指示されていた。

 17番では慎重に攻めたことが奏功した。第1打はラフに埋まった。「3打目は距離が残ってもいいから、とにかくフェアウェーへ打とう」。2打目で的確にフェアウェーを捉えたから、初イーグルにつながった。ラフに入れてもボギーは1つ。安全策がはまった。

 昨年大会は、新人選手の義務である「ルーキーキャンプ」で18番グリーン脇のリーダーズボードの管理などに励んだ。「もう1年たったんだな…と思いました。明日も謙虚にいきたい」。好きな言葉は「受けた恩は石に刻め。かけた恩は水に流せ」。実るほどこうべを垂れ、残り3日間を欲張らずに戦う。(高橋 宏磁)

 ◆浜田 茉優(はまだ・まゆ)1995年9月7日、大阪府八尾市生まれ。21歳。祖母の影響で7歳からゴルフを始める。大阪学院大高卒。白山ヴィレッジGC所属。2014年のプロテストは1次試験で不合格。昨年7月に2度目の挑戦でプロテストに合格した。ツアー出場は今季からで最高位は24位。166センチ、62キロ。血液型O。家族は両親。

最新のカテゴリー記事