野村敏京、初の5大メジャー全試合での予選通過を確実に…通算5アンダー


 ◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 エビアン選手権第2日(16日、フランス・エビアンリゾートGC、6482ヤード、パー71)

 今季男女通じて最後となる海外メジャーの第2ラウンド(R)が行われ、首位と5打差の8位で出た今季米ツアー2勝の野村敏京(23)=フリー=が3バーディー、1ボギーの69で回り、通算5アンダーに伸ばした。39位で出た横峯さくら(30)=エプソン=は2バーディー、6ボギーの75で4オーバー。ホールアウトした中ではフォン・シャンシャン(27)=中国=と朴城ヒョン(22)=韓国=が11アンダーで首位。

 野村は早朝のスタートで強い雨にたたられた。出だしの10番、第1打が木の後ろに入るトラブルでボギーとなったが、そこから根気よくパーを拾った。「急に雨が降ったり、寒くなったり。グリーンも切れたり、切れなかったり」。最終9番でバーディーを奪い「我慢して結局バーディーで終わったので気持ちよかった」と笑った。

 4位に入ったリオ五輪後、カナダ太平洋女子オープンに出場。その翌週には韓国で試合に出たが途中棄権した。関係者によると疲労の蓄積が原因。今大会前には「時差もあり、正直、今も少し疲れはある」と語っていたが、本番では日本女子最上位となる世界ランク21位の底力を見せつけた。ホールアウトした選手の中では首位と6打差。「きょうと同じ気持ちでやれれば、いいポジションで終われる」。1977年に全米女子プロを制した樋口久子以来日本人2人目のメジャーVへ可能性を残した。

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