星野陸也、遼の助言でプロ初イーグル1差2位浮上


9番、ティーショットを放ち打球の行方を見る星野陸也

9番、ティーショットを放ち打球の行方を見る星野陸也

 ◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップ第2日(23日、大阪・茨木CC、7320ヤード=パー70)

 プロ2戦目の星野陸也(20)=フリー=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの66で回り、通算6アンダーで12位から首位と1打差の2位に浮上した。石川遼(25)=カシオ=がジュニア時代から一緒にラウンドする“練習パートナー”。8月にプロ転向したばかりの20歳が、10年長嶋茂雄招待セガサミーカップの小山内護以来、ツアー史上6人目となるマンデー予選会からの優勝を狙う。パチャラ・コンワットマイ(17)=タイ=が7アンダーで単独首位。

 男子ツアーに新たな飛ばし屋が現れた。星野陸は2番でラフからの第2打を5ウッドでピンまで5メートルにつけ、プロ初イーグル。「リズムよく振っていけた」。300ヤードを超えるドライバーを武器に6アンダーの1打差2位に浮上。マンデー予選会で今大会の出場権を手にした新星が、プロ転向後初の予選通過を決めた。

 5歳年上の石川とはジュニアの大会で何度も顔を合わせ、一緒に練習する機会が増えた。当時からドライバーで300ヤード以上を飛ばしていた遼は、すでに筆記体のサインをマスター。「(遼が)初優勝する前にもらっちゃいました。家に置いている」と今でも宝物にしている。

 そんな先輩が優勝した3週前のRIZAP・KBCオーガスタでは、練習ラウンドをともにした。「遊び感覚でやるものも、試合で使えるようにした方がいいよ」。障害物を避ける際に用いるインテンショナルショットは、プロの世界で必要な技。胸に刻んだ言葉は、今も支えになっている。

 予選通過で初の賞金獲得が決定。使い道を聞かれ「最近、車をこすっちゃって。その修理に」と照れ笑いした。遼は15歳のデビュー戦でV。「あんなすごいことはできない。(優勝は)運がよかったら」。謙虚な心で史上6人目の“マンデーV”を奪う。(浜田 洋平)

 ◆星野 陸也(ほしの・りくや)1996年5月12日、茨城県出身。20歳。6歳からゴルフを始め、茨城・水城高では3年時の14年関東ジュニアゴルフ選手権で連覇。今年7月のダンロップ・スリクソン福島オープン前に日大を中退。同大会の43位がアマチュア3戦目でツアー最高位。8月の1次予選会からプロに転向し、ツアーデビューのRIZAP・KBCオーガスタは予選落ち。ドライバーの平均飛距離は約300ヤード。身長186センチ、70キロ。家族は両親と姉、妹。

最新のカテゴリー記事