山下、初Vへ同郷の豪栄道に続け!


18番で第2打を放つ山下

18番で第2打を放つ山下

 ◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップ第3日(24日、大阪・茨木CC)

 8位で出たツアー未勝利の山下和宏(42)=ザ・サイプレスGC=は5バーディー、4ボギーの69で回り、通算5アンダーで3位に浮上した。この日大相撲の東大関・豪栄道(30)が秋場所で初優勝。同じ大阪出身の力士が達成した86年ぶりの快挙に続き、地元・大阪の大会で42歳の苦労人が同じく初Vを狙う。パチャラ・コンワットマイ(17)=タイ=が8アンダーで単独首位をキープ。

 プロ18年目のベテランが大阪出身力士の快挙に続く。山下は4番で残り30ヤードのチップインバーディーを奪うなど、ショットの乱れを小技でカバー。1つしか伸ばせなかったが、3打差の3位浮上に「地元の大会で、しかも(主催者)推薦出場。あしたは一発やりたい」と悲願の初Vを誓った。

 大阪・高槻市出身の42歳には発奮材料がある。寝屋川市出身の豪栄道が初優勝。「ご近所だし、(大阪が)盛り上がれば最高だね。(大相撲を)昔はよく見に行ってたよ」。今大会は車で15分の距離にある豊中市の自宅から通い、最終日は妻・由美子さん(39)と子供2人が応援に駆けつける。自身の初優勝で地元に熱を加えたいところだ。

 先週は2日目に82を叩き、約2か月ぶりの予選通過を逃した。賞金ランク68位で60位以内の来季シード権獲得に黄信号。妻に「(来年の生活を)覚悟しとけよ」と伝えるほど追い込まれた。「地元で緊張すると思うけど、やりがいがある」。最終日は“大阪人”らしく、周囲を笑顔にさせる。(浜田 洋平)

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