石川遼と重永亜斗夢が熊本地震で被災の菊陽南小を訪問「心に響きました」


被災した熊本県内の小学校を訪問し、子供達と触れ合った男子ゴルフの石川遼(前列左から2人目)と重永亜斗夢

被災した熊本県内の小学校を訪問し、子供達と触れ合った男子ゴルフの石川遼(前列左から2人目)と重永亜斗夢

 日本ゴルフツアー機構の社会貢献活動の一環として、男子プロゴルフの石川遼(25)=カシオ=と重永亜斗夢(28)=ホームテック=が26日、熊本・菊陽町の菊陽南小学校を訪問した。

 気温30度を越す暑さの中、自宅が4月の熊本地震で倒壊し、仮設住宅生活を送る児童も含む82人とスナッグゴルフをプレー。初めて熊本を訪れた石川は「7月に重永さんからお話を頂いて、ぜひご協力できることがあればと思っていました。(4月の熊本地震後)自分はどのタイミングで、何ができるのかを考えていましたので。これを機に、ゴルフをやってみたいと思う子が増えてくれたら。吸収が速いですし、センスの良い子もいっぱいいましたね」と目尻を下げた。

 昼食は、教室で児童と一緒に給食のカレーライスを食べた。熊本市出身で、4月の地震時に妻と娘が車中泊を余儀なくされた重永は「今回、遼が来てくれて子供達が喜んでくれた。あの笑顔を見ていると、自分がゴルフで活躍するのはもちろんですが、こういうことも2回、3回と続けていきたいですね」とうなずいた。

 午後の講演では、2人は夢を持つことの大切さを説いた。「好きなことなら苦にならずに頑張れるはず。皆も色んなことをやってみて、何か好きなことを見つけて頑張ってみて下さい。これできるかな、あれできるかなとどんどんチャレンジしてほしい」と石川は自身の経験も踏まえて話した。

 児童たちからはサプライズで、花束と歌の合唱のプレゼント。「感動しました。来て良かったです」と重永。石川も「一人一人の声が大きかったので、心に響きましたね」と感激した面持ちだった。

 2人は全児童にサインをし、記念写真にも笑顔でおさまった。「楽しい時間を共有することが、一番やりたかったことなので良かったです。子供達が元気になって、熊本を元気にしてくれれば。熊本は昔からゴルフがさかんですから、この中からも良い選手が出てきてくれるのではないかと楽しみですね」。石川は熊本の復興を担う子供達の輝く笑顔に、熱い期待を込めていた。

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