13歳・梶谷翼、日本女子OP史上最年少予選突破狙う


パット練習する梶谷翼。出場すれば最年少記録となる

パット練習する梶谷翼。出場すれば最年少記録となる

 女子ゴルフの今季メジャー第3戦、日本女子オープンは29日から栃木・烏山城CC二の丸・三の丸C(6506ヤード、パー71)で4日間行われる。大会史上最年少の13歳17日で出場する梶谷翼(岡山・山陽女子中1年)は、開催コースの練習場で調整。史上最年少での予選突破へ意気込みを示した。

 通常の女子ツアーとは異なり、アマは推薦での出場はほぼ不可能。梶谷は8月下旬の最終予選会を19位で突破し、出場権を初めて獲得した。出場すれば、02年に金田久美子が樹立した今大会の最年少出場記録(13歳50日)を更新する。「予選通過を目指したい」。目標を達成すれば、こちらも最年少記録となる。

 世界ジュニア選手権を2連覇中の天才中学生は、両親の影響で7歳からゴルフを始めた。体力作りのため、9歳の時に「夏休み中は毎日20キロ走った」という根性の持ち主だ。「ゴルフは100を切ればいいぐらい」という、父の教義さん(41)が幼い頃から指導。父と相談しながら、自分で練習内容も考える。コーチに頼らず「考える力」も養ってきた。

 名前の「翼」は人気サッカー漫画「キャプテン翼」の主人公から取った。父は「名前の通り、世界で羽ばたく選手になってほしい」と願いを込める。妻の真意(まい)さん(39)と一緒に全国各地を転戦し「基本的には娘がホテルに泊まり、親はハイエースの中で寝る」という生活。二人三脚でサポートを続けている。

 もちろん、娘には感謝の思いしかない。「将来はプロになって賞金女王になりたい」。女子ツアーは過去2度出場し、ともに予選落ち。初出場の大舞台で成長の証しを見せ、両親を喜ばせたい。(高橋 宏磁)

 ◆梶谷 翼(かじたに・つばさ)2003年9月12日、岡山県岡山市生まれ。13歳。7歳の頃から両親の影響でゴルフを始める。12年にキャロウェイ世界ジュニア選手権で優勝。翌年の同大会は3位。15、16年はIMGA世界ジュニア選手権で連覇。家族は両親と弟。159センチ、59キロ。

 ◆日本女子ツアーの主な最年少記録 ツアーでは、6月のヨネックスレディスに11歳288日で出場したアレクサ・パノ(米国)。日本人選手では、01年ゴルフ5レディスに11歳347日で出場した金田久美子。日本女子オープンの最年少予選通過記録は、13年大会の松原由美で14歳224日。

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