期待の逸材、森田がメジャーで自身初の首位発進


  ◆女子プロゴルフツアー国内メジャー第3戦 日本女子オープン第1日(29日、栃木・烏山城CC二の丸・三の丸C、6506ヤード、パー71)

 空前の“アマ旋風”が吹き荒れた。長野未祈(みのり、15)=千葉・麗沢高1年=が2アンダー69で回って1打差2位。1988年のツアー制度施行後、メジャー大会で日本人アマとしては最高位発進を決めた。メジャー大会で5位以内にアマ5選手が入ったのもツアー制度初めて。森田遥(20)=フリー=が3アンダー68で回り、メジャーで自身初の首位スタート。

 期待の逸材、森田がメジャーで自身初の首位発進だ。9月上旬から投入したドライバーを武器に難コースを攻略し68。「ドライバーが曲がらずフェアウェーキープできたのが良かった」と充実感をにじませた。13年に日本女子アマで優勝し日本代表に選出。昨年プロに転向し、米女子下部ツアーで1勝。しかし米女子ツアーへの参戦はかなわず、今季は日本ツアーを選択。現在賞金ランクは23位だが、ショットの精度に定評があり「世代ナンバーワン」の呼び声も高い。

 メジャー第2戦の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日は、一時首位に立つもスタミナ不足から失速し12位。同大会以降、その反省から「母が作ったおにぎり」などでラウンド中の栄養補給を欠かさない。20歳75日で勝てば宮里藍の20歳105日を更新し、大会最年少V。史上6人目となる日本女子アマと日本女子オープンの“2冠”達成に向け「頑張ります」と力強く誓った。(高橋 宏磁)

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