◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦・日本女子オープン第2日(30日、栃木・烏山城CC二の丸・三の丸C、6506ヤード=パー71)
午前組のアマ、長野未祈(みのり、15)=千葉・麗沢高1年=は69で通算4アンダーとし、1打差の2位をキープ。メジャー大会でアマが首位に立てば、1988年のツアー制度施行後で初めてだったが、快挙は第3日にお預けとなった。
15歳の女子高生・長野が首位と1打差で、女子日本一を決める決勝ラウンドに進んだ。メジャー大会でアマチュアが第2ラウンドを終えて2位につけるのは、1999年日本女子オープンの大山志保以来3人目。「一番の目標」に設定していた「予選通過」を難なく果たし「楽しんでやってます」。プロツアー4戦目ながら堂々の戦いぶりだ。
初日と同じく、ドライバーでフェアウェーを外したのは2番だけ。「ミスも少なくティーショットの距離も伸びた」とショットも好調を維持。8、11、18番は「フックラインより得意」というスライスラインのバーディーパットを沈めた。ピン右奥3メートルにつけた18番では、長野は「フックライン」と読んだが、キャディーの父・勝さん(49)が「スライスライン」と主張し、戦略を変更。「父が言った通りに打ったら本当にスライスしていった」とバーディーで締めくくった。
2位発進した前日、高校の友人たち約15人からLINEなどで「携帯でチェックしてたよ」とメッセージが届いたが、「見るとプレッシャーを感じる」と全部には目を通さなかった。スタート前は不安で父に「球に当たる気がしない」と不安を漏らしたが、ラウンド後は「(スコアの)貯金ができていたので焦りはなかった。良い位置にいるので、あしたもスコアを崩さないようにしたい」と力強い。女子日本一とツアー最年少優勝が、いよいよ視界に入ってきた。(勝田 成紀)