4ホール目を終えて日没順延となったプレーオフ(PO)で、池田勇太(30)=日清食品=がこの日5ホール目(通算9ホール目)でバーディーを奪って韓国の宋永漢(25)=新韓銀行=を破り、今季2勝目、ツアー通算15勝目を挙げた。POが翌日に順延されたのは1999年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足以来初めて。ギャラリーの入場は禁止され、通常営業のコースを訪れた一般ゴルファー約50人が18番グリーンを取り囲んでPO対決を見守った。
池田にとっては、8月まで約7年半にわたり専属キャディーを務めた福田央(ひさし)さん(40)とのコンビ以外での初めての優勝でもあった。
リオ五輪でも福田さんと挑んだが、池田は目指すべき次のステージへ向け「新しいもの探しをしたくなった」との思いを伝えた。「福ちゃんは『勇太以外のキャディーはしたくない。勇太が必要としないなら引退する』と言った」というが、「僕のそういう気持ちで卒業してもらった。アイツがいなかったら今の俺はない」と感謝の言葉を述べた。今大会はプロキャディーの坂井さんを起用したが、今季の残り試合はハウスキャディーを起用する予定。来季に向け、新しい相棒選びにも取りかかるという。