片山、ドライバー抜き2差5位


10番、ティーショットを放つ片山晋呉

10番、ティーショットを放つ片山晋呉

 ◆男子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本オープン第2日(14日、埼玉・狭山GC、7208ヤード=パー70)

 ツアー通算29勝の片山が、ドライバーを抜いた超異例のセッティングで難コースを攻略した。着実にフェアウェーを歩き2バーディー、2ボギーの70で回り、通算イーブンパーで首位と2差の5位へ浮上した。

 8番は残り136ヤードから9アイアンでの第2打を1メートルにつけてバーディー。16番は7メートルを沈めて伸ばした。「やりがいのある日本オープンになってきた。この年なので頭を使ってやらないと無理。明日以降も頑張るでは駄目。踏ん張る感じがすごく大事なんです」。05、08年大会覇者の43歳は独特の表現で意欲を見せた。

 大会前、大きな決断を下した。バッグからドライバーを抜いて64度のウェッジを投入。「深いラフとフェアウェーキープを考えて」と説明した。ドライバーを抜くのは通算25勝目を挙げた福岡・古賀GCでの08年大会以来2度目だ。総距離は7208ヤードもあり、ティーショットでは3ウッドと4ユーティリティーを多用している。予選2日間のフェアウェーキープ率は71・43%で堂々の全体2位だ。

 開幕前日の12日に開催され、歴代王者が集うチャンピオンズディナーで中嶋常幸(61)から「まだ2回なのか? 俺は4回だぞ」と冗談交じりに言われて「足りないですよね」と闘志に火が付いた。史上6人目となる大会3勝目に向けて我が道を突き進む。(榎本 友一)

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