松山、日本男子初の日米両ツアー2週連続Vへ!5打差逆転へ挑む


 ◆米男子プロゴルフツアー CIMBクラシック第3日(22日、マレーシア・TPCクアラルンプール)

 3位で出た世界ランク13位の松山英樹(24)=LEXUS=は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算14アンダーの4位に後退した。最終日5打差逆転で日本男子初となる、日米両ツアーでの2週連続優勝に挑む。石川遼(25)=カシオ=は5バーディー、1ボギーの68で、11アンダーの9位に浮上。65をマークしたアニルバン・ラヒリ(インド)が19アンダーで、ツアー初Vに王手をかけた。

 灼(しゃく)熱のマレーシアで日本オープン王者が、白熱の首位争いを繰り広げた。16~17年米ツアー初戦の松山は前半4つ伸ばす猛チャージで、一時は単独首位に浮上した。後半はショットが乱れ、11番は第1打をグリーン手前の池に入れてボギー。18番は第1打を右林に曲げてアンプレアブルでボギー。「ショットが良くない。5番で(バーディーを)取った後、なかなかバーディーが来なかった。うまく打てるところと打てないところの差が激しい」と大粒の汗を浮かべた。

 不運だったのが前日イーグルを奪った5番パー5だ。2オンに成功して7メートルのイーグルチャンスだったが、ストロークの途中、後方からのカメラのシャッター音に邪魔されて打ち切れず。「ラインには乗っていた。残念だが仕方ない」。バーディーとしたが、いい流れに水を差された。

 世界屈指の精度を誇るショットが万全ではないとはいえ69、64、69と3日連続の60台をマーク。「3アンダー、8アンダー、3アンダーと来たので次は8アンダーと思って頑張る」と日本男子初の同一年米ツアー2勝の偉業も見据えた。

 5打差の4位で最終日。日米通算9勝のうち最終日の最大逆転は3打差で、2週連続Vもない。しかし、上位3人は世界ランクではいずれも格下。「(5打差は)大きいが、爆発すればチャンスはある。重圧をかけられれば」。日本男子初の快挙となる日米ツアーでの2週連続Vに挑む。

 ◆日本人の日米ツアーでの2週連続V 日米両ツアーでの同一年の優勝者は1983年の青木功、14年と16年の松山で連勝はなし。女子は1987年の岡本綾子が、国内のコニカワールドレディス(5月8~10日)を制覇後、米のクライスラー・プリムス・クラシック(5月15~17日)で達成。

最新のカテゴリー記事