◆米男子プロゴルフツアー 世界選手権シリーズ HSBCチャンピオンズ最終日(30日、上海・余山国際GC、7260ヤード=パー72)
松山英樹(24)=LEXUS=が歴史的な優勝を達成した。松山は、今年2月のフェニックスオープン以来となる米ツアー3勝目を飾り、優勝賞金162万ドル(約1億7000万円)を獲得した。18―19年シーズンまでのシード権が手に入る世界選手権シリーズでの制覇は、アジア勢では初の快挙。米ツアー通算3勝目は丸山茂樹(47)に並ぶ日本人最多タイ記録となった。
松山は、2位と3打差で迎えた最終日を1番でバーディー発進し、5番、7番もバーディ-。13番から圧巻の3連続バーディーで一時は2位と8打差に広げ、6バーディー、ボギーなしという最高の内容で優勝を果たした。
今大会は初日を2打差の3位で発進し、2日目に2位に2打差の首位に躍り出た。3日目も首位をキープし最終日を迎えていた。米ツアーで最終日を単独首位で迎えるのは3度目。しかし2位に1差をつけた14年5月のクラウンプラザ招待は10位。15年1月の現代自動車チャンピオンズでは2打差を守れず3位と、いずれも逃げ切りに失敗していたが、嫌な流れも今回の優勝で断ち切った。
松山は2014年6月にメモリアル・トーナメントで日本人として史上最年少の22歳で米ツアー初優勝を飾り、今年2月のフェニックスオープンで2シーズンぶりの優勝。国内では10月に日本オープンを制し国内メジャー初制覇を達成。世界ランクを自身初の10位とし今大会に挑んでいた。