女子プロゴルフツアーの伊藤園レディスは11日から3日間、千葉・グレートアイランドCで行われる。日本女子ツアー史上最年少の17歳271日でプロ転向し、国内プロ初戦を迎える畑岡奈紗(なさ)=茨城・ルネサンス高3年=を巡って、用具メーカーの争奪戦が激化していることが9日、分かった。
畑岡はジュニア時代から「スリクソン」のブランドで知られるダンロップスポーツ社の用具を使用。10月の日本女子オープンでは同社ドライバーなどを使い、史上初めてアマで大会を制した。10月10日にプロ転向したが用具もウェアも未契約のまま。将来有望な17歳にはダンロップスポーツ社と共に本間ゴルフからのオファーが判明した。
本間ゴルフの担当者は「世界一になるためのサポートをしたい」とオファーを認めた。同社では日本女子オープンの前から用具を提供。その“熱意”は本人にも届いているようで、この日の9ホールの練習ラウンドではドライバーなどをテストした。「米ツアーに挑戦する場合でも全力でサポートしたい」と同社担当者は全米での強力なバックアップ態勢を約束し、アタックをかける方針だ。金銭面は不明だが、少なくとも2年以上の複数年契約を用意していると見られる。
ダンロップスポーツと本間ゴルフは主にクラブ契約のオファーだが、米スポーツ用品大手の「アンダーアーマー」がウェア契約のオファーを出す方針も判明。畑岡が国内プロデビュー戦で結果を残せば、争奪戦はさらに過熱することになりそうだ。
◆畑岡「お化粧勉強したい」 畑岡はこの日の練習後、日本女子プロゴルフ協会の鈴木美重子副会長から、10日のプロアマ戦出場のための“講習”を約15分ほど受けた。プロアマ戦への出場は今大会が初めての畑岡は「試合よりもプロアマ戦が緊張します。お化粧もしないので、これから勉強したい」と苦笑い。また初日の組み合わせが決まり、松森彩夏、鈴木愛(ともに22)と同組で回る。