【日本Sオレの勝負ネーム】〈3〉時松「結果出るなら」プロ転向時「源蔵」から改名


ゴルファーとしての名前「RYUKO」が刻まれたキャディーバッグを指さす時松

 ◆時松隆光(初出場)=23歳、筑紫ケ丘GC=ダンロップ・スリクソン福島オープン優勝

 名前の「隆光(りゅうこう)」はゴルファーとしての登録名で、本名は「源蔵(げんぞう)」なんです。2012年にプロに転向する際、父(慊蔵=けんぞう)の知人だった地元・福岡のお寺の住職から「源蔵ではここ一番の時には…」と言われ、漢字の画数や読み方も含めて「勝負運がいい名前を」と授かった。「これで結果が出るなら、もちろん」と、改名にためらいはなかったですね。

 ゴルフ場を一歩出たら「源蔵」として生活していますよ。ゴルフ仲間からも「ゲンゾー」とか「ゲンちゃん」って呼ばれていますし。たまに大会関係者に予約してもらったホテルのフロントで「時松源蔵です」と言ったら「そんな人はいません」って答えられてしまうことはありますが。

 7月(ダンロップ・スリクソン福島オープン)に初優勝できて結果も出たので、改名のおかげかな、とありがたく思っています。一時は本名に戻すことも考えたが、ギャラリーのみなさんに「隆光」で知ってもらっているし、今のところこのままの予定です。今の技術ではまだまだですが、徐々に力をつけて、将来的には「リューコー」として海外にも挑戦したい。

 日本シリーズJTカップは選ばれたプロ30人しか出られない大会なので、初出場できてうれしい。普通の大会より出場人数が少ないので、確率的にはチャンスも大きいですよね。あわよくば優勝争いをかき回して、今後のゴルフに生かしたいです。

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年9月7日、福岡県生まれ。23歳。5歳でゴルフを始め、沖学園高1年で全国高校選手権団体優勝。12年にプロ転向。16年7月のダンロップ・スリクソン福島オープンで、大会記録の通算25アンダーで初優勝。同月のツアー外競技、ネスレ招待日本プロマッチプレー選手権レクサス杯も制し賞金1億円を獲得した。168センチ、74キロ。