02年W杯制覇コンビ伊澤&丸山が“ドリームタッグ”にエール!


 男子ゴルフの国・地域別対抗戦、ISPSハンダゴルフワールドカップ(W杯)は、24日から4日間、豪州・メルボルンで行われる。2002年大会(メキシコ)で日本勢45年ぶりのW杯優勝を飾った伊澤利光(48)と丸山茂樹(47)の“世界一コンビ”が当時の快挙を振り返り、石川遼(25)=カシオ=と松山英樹(24)=LEXUS=のドリームタッグにエールを送った。(聞き手・勝田 成紀)

 02年12月15日、メキシコの地で伊澤、丸山組が世界制覇を果たした。首位で迎えた最終日。13番のダブルボギーで米国に一時リードを許したが、最終18番で勝負を決めた。

 伊澤「思っていた以上にスコア(36アンダー)が伸びたから、追いかけるのも逃げるのも大変だった。最後のパットまで気を抜けなかった。世界一になり、海外で戦う時の自信につながった」

 丸山「石川、松山組とは違って、注目度ゼロだった。自分たちだけで『行くぞ、オー!』みたいな(笑い)。ただ『一番うれしい優勝は?』と問われれば、いつも『W杯です』と答えている。団体で勝つことは、1人で勝つより難しいから」

 W杯の試合方式は独特だ。初日と3日目は1つのボールを交互に打つ「フォアサム」、2日目と最終日は各自のボールをプレーして良い方のスコアを記録する「フォアボール」で争う。2人のチームワークが、勝負の大きなカギとなる。

 伊澤「コミュニケーションが大切。作戦は、長めのパー4は飛距離の出る松山がティーショットを打ったり、ショートゲームは石川のうまさを武器に戦いたい」

 丸山「僕たちがうまくいった理由は、子供(小学6年)の頃から仲が良く、お互いの長所短所が見えていたから。だめな時でも支え合って楽しくやれた」

 米ツアー公式サイトの優勝候補予想「パワーランキング」では、石川、松山組は地元・豪州に次ぐ2位にランク。豪州のブックメーカー「TAB」の優勝オッズでも、豪州(4・5倍)に続いて2番手(6倍)に挙げられている。

 丸山「僕なら日本を優勝候補1位にする。松山はゴルフIQが高く、センシティブ(敏感)に状況を捉えられる。石川はどちらかというとフィーリング(感覚)タイプの選手で、アグレッシブ(攻撃的)なゴルフをする。そのバランスを2人がうまく醸し出せば、最高の舞台になる」

 ドリームタッグが14年ぶりの世界一に輝けば、ゴルフ界の活性化につながる。

 伊澤「ぜひ優勝して、ゴルフ界を盛り上げてほしい。2人は東京五輪も見据えてやっていくでしょうし、期待したい」

 丸山「好調な松山の追い風に石川が乗ってお互いの力を出し切れば、結果はついてくる。あの2人なら、何かしてくれる。優勝してゴルフブームに火が付いてほしい。あとは、過剰報道を望みます(笑い)」

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