【日本S】谷原が7位後退、6打差の逆転優勝は「きついのは間違いない」


1番、厳しい表情でコースを見つめる谷原

1番、厳しい表情でコースを見つめる谷原

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアーメジャー最終戦 日本シリーズJTカップ第3日(3日、東京・東京よみうりCC、7023ヤード=パー70)

 8位から出た賞金ランク首位の池田勇太(30)=日清食品=が67で回り、通算8アンダーで首位と3打差の2位に浮上した。逆転賞金王には優勝しかない同2位・谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は72と崩れ6打差7位に後退。池田が初の賞金王へ大きく前進した。

 2012~14年に3年連続平均パットランク1位に輝いたパット巧者・谷原が、わずか1メートルに苦しんだ。3、18番ではともに2打目を1メートルに寄せたが悪夢の3パット。8番でも1メートルのパーパットを外した。パット数は前日(2日)の26から34に急増した。

 今大会は「グリーン上が勝負」と考え、パターを前週のピン型から使い慣れたマレット型に替えて臨んだ。最終日は「今朝もピン型を使うか悩んだ。明日になってみないと分からない」と変更も検討するが、「ラインが読めていないので、何を使っても入らない」と、ため息をついた。

 賞金王獲得の絶対条件となる6打差の逆転優勝は、「きついのは間違いない」と承知している。それでも「諦めない男」を自称するカープ・ファンは「これで逆転できたら、相当『神ってる』でしょう」と奇跡を信じて食らいつく覚悟だ。(勝田 成紀)