【日本S】勇太のこだわりは「賞金王」ではなく「勝金王」


15番、ティーショットを放つ池田

15番、ティーショットを放つ池田

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアーメジャー最終戦 日本シリーズJTカップ第3日(3日、東京・東京よみうりCC、7023ヤード=パー70)

 8位から出た賞金ランク首位の池田勇太(30)=日清食品=が67で回り、通算8アンダーで首位と3打差の2位に浮上した。逆転賞金王には優勝しかない同2位・谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は72と崩れ6打差7位に後退。池田が初の賞金王へ大きく前進した。

 池田は今大会の優勝に強いこだわりを持っている。14年のオフに「新シーズンの目標は、やはり賞金王?」と質問すると「いや、俺の場合は字が違うんですよね」と即答。「『勝金王』だね。勝利をつかみ、金星を挙げ、王者になるぞ」と説明してくれた。今季も常々、口にしてきたのが「最多勝での賞金王」だった。今大会前までは谷原、金庚泰(韓国)と並ぶ今季最多の3勝を挙げてきた。この日のラウンド後に「勝って決めたい」と発した言葉の裏に、4勝目への美学と強いこだわりを感じた。(榎本 友一)