米男子プロゴルフツアーのソニーオープンは12日(日本時間13日)から4日間、米ハワイ州のワイアラエCCで行われる。世界ランク6位の松山英樹(24)=LEXUS=は11日、試合会場でプロアマ戦に出場。過去4度出場で一度も最終日までプレーできていないが、公式会見では「自信を持って戦っていきたい」と断言。昨秋以降は日米の個人戦で6戦4勝&2位2回。絶好調で“鬼門”コース攻略に挑む。
世界で最も相性の悪いコース攻略に、松山が確かな自信を持って挑戦する。プロアマ戦の前には2戦連続となる大会前の公式会見に臨んだ。普段は前向きな言葉の少ない男が「いい成績が続いているので今週も楽しみ。自信を持って戦っていきたい」と鬼門突破への意欲を口にした。
アイアンの名手で世界屈指の適応能力の高さを誇るものの、今大会では過去9ラウンド(R)でアンダーパーは2回だけ。向きの変わる海風、ハワイ特有の芝目の強いグリーン、バミューダ芝のラフなどに苦しんできた。日米を通じて複数回出場した大会では唯一、最終Rに進めていない。
11年にアマチュアで初出場して以降4度出場し、3度の予選落ち。15年は初めて予選を通過したが、79人以上が決勝Rに進んだ場合、進行をスムーズにするため最終Rには70位タイまでしか進めない規定で最終R進出を逃した。今年は数ホールで木が切られ、バンカーの位置が変わるなどコースが一部改造されたが「思ったほど変わっていなくて、びっくりした」と苦笑い。「フェアウェーが狭いし、グリーンも難しい」との印象を語った。
それでも昨秋以降は課題のパットが改善。年間王者を決める今季の積算ポイントは1位をキープしており、米ツアー公式サイトの優勝予想でも4位と期待は高い。「(相性の悪さは)気にしないでやりたい。カギはフェアウェーに打つこと。今週は目標なしでやる」と無欲を貫いていく。
◆松山の苦手&得意コース 苦手は世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズ(中国・余山GC)で13、15年は途中棄権。14年も41位と粘り気の強いラフ、気まぐれな風に苦しんできた。だが昨年10月に初優勝を飾り、苦手イメージを一掃。得意は14年4位、15年2位、16年優勝のフェニックスオープンのTPCスコッツデール。15年3位、17年2位のSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズのカパルア・プランテーションC。
◆ソニーオープン 前身は1928年に創設されたハワイアンオープンで、99年から現在の名称に。83年大会では青木功が最終18番で残り128ヤードから奇跡のチップインイーグルを決めて日本人初の米ツアー優勝を果たした。大手電子機器メーカーのソニーが冠スポンサーのため毎年、推薦で日本人選手が出場。今年は谷原秀人、宮里優作、岩田寛、小平智、片岡大育が出場する。