◆米男子プロゴルフツアー ソニーオープン第3日 (14日・米ハワイ州ワイアラエCC=7044ヤード、パー70)
世界ランク55位で、13位で出た谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は4バーディー、1ボギーの67で、通算11アンダーの10位に浮上した。3月末の世界ランク50位以内でのマスターズ切符獲得へ向け、3年ぶり3度目の米ツアートップ10入りを狙う。松山英樹(24)=LEXUS=は6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で10アンダーの16位となった。65で回ったジャスティン・トーマス(23)=米国=が、22アンダーと首位独走で2週連続優勝に王手をかけた。
暖かな陽光の下、ひときわモチベーションの高い日本勢最年長者が上位争いに加わった。谷原は前日まで乱れていたティーショットが安定。14ホール中、11ホールで米ツアー屈指の狭いフェアウェーをとらえて3日連続の60台をたたき出した。
「あとはアイアン(ショット)がピンに絡んでくれればもう少し伸ばしていけそうかな」。2014年大会8位を上回る、3年ぶりの1ケタ順位も射程にとらえた。
日本ツアー指折りのパット巧者は持ち味も発揮。10番はグリーン右カラーから6メートルをパターで沈めて伸ばした。パーオン率は61・11%と低迷も15番は右1メートルにつけてバーディー。「パットの調子はいいし、ラインも読めている」と手応え。
3月26日(日本時間27日)の世界ランク50位以内に与えられる、07年以来2度目のマスターズ切符が今年序盤の目標だ。「最後まで諦めずにやる」と、可能な限り上位を目指す。
松山は10アンダー16位
苦手なコースで3日連続60台をマークし、5度目の出場で初の最終日進出を決めた。持ち味のアイアンショットが好調で6バーディーも、10番の痛恨のダボが響いた。グリーン右ラフからの第2打がミスで手前のバンカーへ。3メートルに3オンも、3パットで「パットの調子が悪いから(寄せに)負担がかかってしまった」と嘆いた。「スコアを伸ばさないと」と今季4戦連続の10位以内を誓っていた。