奈紗からNASA「ワクワクも不安もうれしさもある」27日、米ツアーデビュー


 米女子ツアー開幕戦のピュアシルク・バハマ・クラシックは26日(日本時間同日夜)、バハマのパラダイス島オーシャンクラブGCで行われる。昨秋、日本女子オープンを史上最年少で制してプロ転向した畑岡奈紗(18)=森ビル=が、プロとしての米ツアーデビューを果たす。

 24日の練習は通算4勝のミシェル・ウィー(27)=米国=とラウンド。「すごく飛距離が出ていた」と元祖・天才少女に刺激された。日本勢は上原彩子(33)=モスバーガー=も出場する。

 日本ツアーでは屈指の飛距離を誇る天才女子高生プロは、世界最高峰のツアーで格の違いを見せつけられた。畑岡は24日午前、ウィーと前半9ホールを回った。「平均250ヤード」の飛距離を武器とする18歳は14年の海外メジャー、全米女子オープン覇者のパワーに圧倒された。「すごく飛距離が出ていましたね」。昨季平均262ヤードを飛ばした、ウィーの力強い弾道に目を奪われた。

 午後は後半9ホールを1人でラウンド。グリーン周辺からの寄せを繰り返し、グリーン上では傾斜を念入りに確かめた。「コースは比較的広いし、目標を決めて打てばいいスコアが出ると思う」と本番を思い描いた。会場は海際で強い風への対処が鍵となる。「低い球を打つことが大事。予選を通過して4日間をしっかり戦いたい」と意気込んだ。

 先月の米ツアー最終予選会を14位で突破し、日本女子最年少で本格参戦する。米ツアーにはアマチュアだった昨年4月に初出場。スウィンギングスカート・クラシック初日は73の59位で、2日目も73で48位で予選を突破し、通算8オーバーの50位だった。あこがれの宮里藍と初対面し、記念撮影するなど「米ツアーを志すきっかけ」になった。

 年末年始はマレーシア合宿で体力強化に取り組んだ。ただ、オフは多忙でスイング改造は半ばだという。「ワクワクもあるが、不安もある。プレッシャーはないと言ったらうそになるが、(注目される)うれしさもある」。NASAはさまざまな感情と向き合いながら念願の舞台で“離陸”する。

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